ブルガリの「セルペンティ ミステリオーシ クレオパトラ」が、2023年度GPHGのジュエリーウォッチ賞を受賞した。本作は、蛇のモチーフとしたパターンをあしらった、ハイジュエリーウォッチだ。クォーツムーブメントを搭載する。
女王クレオパトラを想起させる荘厳なカフウォッチ
2023年度ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)の受賞作が発表された。見事、今年のジュエリーウォッチ賞を獲得したのは、ブルガリの「セルペンティ ミステリオーシ クレオパトラ」だ。同社はこれまでにもGPHGでの受賞経験を複数持つ。2021年には最優秀賞である金の針賞、2022年にはジュエリーウォッチ賞とオーダシティ賞を受賞している。今年のGPHGも、同社の優れた時計製造技術と、ジュエラーとして培ってきた技術が改めて評価される場となった。
セルペンティ ミステリオーシ クレオパトラは、手首を包み込むように装着するカフウォッチだ。スノーセッティングダイヤモンドを散りばめた18Kピンクゴールドをベースに、大粒のシトリン、アメシスト、ペリドット、アクアマリン、クロムトルマリン、タンザナイトをセットしている。これらのストーンも含め、全体に6角形のパターンが施されている。これは、ブルガリのアイコンであり、知恵や再生、生命の象徴とされるセルペンティ(蛇)をモチーフとしたものだ。
内部には、クォーツムーブメントが搭載されており、ストーンに閉じ込められたかのような時分針を確認することができる。
本作の制作にあたっては、卓越した技術を持つ職人の力が不可欠であり、色味の調和したストーンを揃える審美眼とカット技術、それらを18Kピンクゴールド製のカフに取り付けるセット技術が要求される。これらは、名門ジュエラーである同社だからこそ成し得たことだろう。その荘厳な姿は、古代エジプトにて強大な支配力を持ったクレオパトラの名を持つに相応しい。
https://www.webchronos.net/news/104094/
https://www.webchronos.net/news/99751/
https://www.webchronos.net/features/93755/