オーデマ ピゲは、ストリートウェアブランド&レーベル「カクタスジャック レコード」とコラボレーションした新作モデル「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク “カクタスジャック”」を発表した。本作はケース素材にブラウンセラミックスを採用した初のロイヤル オークであり、レーベルを象徴する意匠がデザインの各所に散りばめられている。世界限定で200本のみが販売され、国内での発売は2024年以降を予定している。
トラヴィス・スコットが本作につけたニックネームは、“The chocolate AP”。彼の新アルバムに収録される「MELTDOWN」の歌詞でもこの名前が引用されている。なお、ロイヤル オークは引き続き入手困難な状況が続いている。
自動巻き(Cal.5135)。38石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。ブラウンセラミックスケース(直径41mm、厚さ9.9mm)。2気圧防水。要価格問い合わせ。
世界的ヒップホップアーティストへの力強いオマージュ
オーデマ ピゲは、ジェイ・Zやレブロン・ジェームズといったストリートカルチャーのトップアーティストたちを20年以上に渡りサポートしてきた。結果として、ヒップホップの世界でもオーデマ ピゲは広く認識されており、ステージで紡がれるラップの中で最も引用されるブランドのひとつとなっている。
23年11月、オーデマ ピゲはこのパートナーシップの一環として、ヒップホップ アーティストであるトラヴィス・スコットが設立したストリートウェアブランド&レーベル「カクタスジャック レコード」とのコラボレーションを発表。新作限定モデルである「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク“カクタスジャック”」を披露した。世界限定で200本のみが販売され、国内での発売は24年以降を予定している。
パーペチュアルカレンダーを備えたコンプリケーションウォッチである本作は、ロイヤル オークとカクタスジャックの両方の要素が盛り込まれた上質なコラボレーションウォッチに仕上がっている。特に、随所に散りばめられたカクタスジャックモチーフのディテールは必見だ。
曜日、月、デイト表示では、トラヴィス・スコットが手書きしたタイポグラフィーが忠実に再現されており、曜日表示針にはカクタスジャックのブランドロゴが採用されている。また、6時位置のムーンフェイズにもレーベルのアイコンであるスマイリーフェイスが描かれており、カクタスジャックの特徴が盤面全体でオマージュされている。
これらのどこか気の抜けたオマージュデザインは、オープンワークから覗く精緻な内部構造との強い対比を生んでおり、創造性に溢れる両者のコラボレーションを象徴している。
ほかにも、”Limited Edition of 200 Pieces”とトラヴィス・スコットの最新アルバムにちなんだ”Utopia is a state of mind”の文字がケースバックに刻印されており、ストラップにはふたつのブランド名が刻まれたフォールディングバックルを取り付けるなど、コラボレーションの表現に一切の妥協が見られない。
トラヴィス・スコットは本作について、「時計づくりはエンジニアリング、ファッション、テクノロジー、デザインを最高の形で組み合わせたもの。精度とクラフツマンシップ、完璧なタイミングが調和している。このコラボレーションはビートのサンプリングやスタートに似たところがある。このモデルはクラシックのインスピレーションの中に革新を取り込み未来へとつながるロイヤル オークの新たなアイコンとなるだろう。私が兄のように慕うオーデマ ピゲのCEO フランソワの最後のプロジェクトは傑出したものとなるだろう。彼の新たな船出を祝いたい」と語っている。
ブラウンセラミックス
ロイヤル オークで初の採用となったブラウンセラミックスは、カクタスジャックのイメージカラーともマッチする素材であり、コラボレーションモデルである本作に不可欠な存在と言える。
ケースとブレスレットスタッズに採用されるこの素材は、セラミックスとジルコニウムの酸化物から生成される。チョコレートカラーは焼結時に接合剤として加えられる金属酸化物によるもので、1000度近い温度下でのデリケートかつ高度な作業によって、均一な色合いがもたらされている。
Cal.5135
ムーブメントには自動巻きCal.5135を搭載する。本機のカレンダー機能は、大小の月の判別は当然のこと、閏年までプログラムされているため、グレゴリオ暦と太陽時間との整合性が無くなる2100年まで調整の必要がない。また、トランスパレント仕様のケースバックからは、数々の装飾が駆使されたその精緻なバックビューを鑑賞することができる。
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