ジャガー・ルクルトは、2024年の干支である辰をエナメル装飾で描いた新作モデル「レベルソ・トリビュート・エナメル “ドラゴン”」を披露した。中国の旧正月を祝う本作は、反転式ケースを裏返すと、ピンクゴールドの雲の合間に浮かぶ壮大なドラゴンの彫金を見ることができる。販売は受注生産限定で行われる。
春節と突出した装飾技術へのオマージュ
浮世絵や春節といった東洋の文化からインスピレーションを獲得し、特別なコレクションの装飾に取り入れてきたジャガー・ルクルト。2022年には、23年の干支である虎を描いた「レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”」を発表し、中国の十二支を称える干支コレクションをスタートした。
その新作に当たる「レベルソ・トリビュート・エナメル “ドラゴン”」は、来たる2024年の干支である「辰」へオマージュを捧げるタイムピースだ。そのケースバックには前作と同様に、エングレービングとエナメルによって壮大な装飾が施されており、メティエ・ラール™工房が誇る職人技とクリエイティビティが存分に活かされている。
手巻き(Cal.822)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG(縦45.5×27.4mm、厚さ9.73mm)。3気圧防水。受注生産品。
反転式ケースを備えるレベルソのケースバックは、これまでにもマニファクチュールのクラフトマンシップを象徴するキャンバスとして、大きな役割を果たしてきた。本作でもそれは同様であり、18Kピンクゴールドケースに、ブラックのエナメルから飛び出してくるかのような、躍動感のある龍の姿が描かれた。
この彫金は、グラン・フー・エナメルのコーティングの上からモデルエングレービングと呼ばれる技法によって施されている。工房の職人は、10個のビュランを駆使した段階的なプロセスによって、エナメルの表面を傷つけないよう気を払いながら、80時間もの作業時間の末にエングレービングを完成させる。
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一方、彫金の背景となるブラックエナメルは、エナメルを5、6層重ね、1層ごとに焼成し冷却する工程を経て、磨き上げることで完成に至る。この工程についてもエングレービングと同様に、完成までに数日にわたる作業時間が費やされる。
また、ダイアルにも同色のグラン・フー・エナメルが施されている。こちらはファセット加工された植字インデックスに、レールウェイ ミニッツトラック、ドーフィン針が配されており、レベルソの原点に立ち返ったエレガントなシンプリシティを特徴としている。ピンクゴールドと光沢のあるブラックダイアルが織りなす優美なコントラストも、本作の魅力となるだろう。
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ムーブメントは前作と同様に、手巻きムーブメントCal.822を搭載する。パワーリザーブは約42時間。レベルソのレクタンギュラーケースに収まるよう角型に設計されたムーブメントであり、そのデザインから組み立てまでの全製造工程がジャガー・ルクルトで行われている。
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