ショパールは、中国暦の干支に着想を得たモチーフを文字盤に装飾した新作ウォッチを毎年発表している。コレクターが待望する世界限定88 本の希少なタイムピースに、今年は「L.U.C XP 漆 辰年」がコレクションに加わった。「L.U.C XP 漆 辰年」の壮麗な文字盤は全て、100年の歴史を誇る山田平安堂で熟練漆職人の小泉三教氏が、1 枚に20 時間を超える緻密な作業を費やして製作される。この洗練された古の技法によって、ウルシの木の樹液から抽出された漆の層の間に配された金粉が背景を明るく照らし出す。高貴な文字盤は快適な着け心地に加え、控え目なエレガンスを漂わせる超薄型18Kエシカルローズゴールド製ケースに収納されている。
ショパール L.U.C XP 漆 辰年
“幸運”と“繁栄”のシンボル
自動巻き(Cal.L.U.C 96.17-L)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kエシカルローズゴールド(直径39.5mm、厚さ6.8mm)。30m防水。世界限定88本。405万9000円(税込み)。
「L.U.C XP 漆 辰年」は、中国歴の干支に想を得た“幸運”と“繁栄”が作品を通じ、メゾンの職人技で表現されている。中国の神話や伝説に登場する最初の創造物であるドラゴンは、皇帝の権威、富、豊かさ、そして吉兆の象徴で、旧暦の辰年は2024 年2 月10 日に幕開けする。
文字盤の製造工程
シンボリックで芸術的な物語
中国の五行説は、干支に加えて「金・水・木・火・土」の5 つの要素のうちのひとつを各年に割り当てており、2024 年は「甲辰」にあたる。通常、ドラゴンは力強く、恐るべきエネルギーを持ち、生命力に溢れ、黄道十二宮の中で最も自信に満ちた動物と評価されるのに対し、甲辰は環境の守護者であり、自然との調和のシンボルとみなされている。ショパールの依頼によって日本の熟練漆職人は、ドラゴンが息づく、慎ましくもエレガントなブラック文字盤を製作した。雲の上に昇るドラゴンは、レッド、グリーン、イエローの大胆なステートメントカラーをまとい、その力強さと優美さで圧倒的存在感を誇示している。
機械的性能
ケースの薄さは、厚さ3.30 mmの自社製ムーブメント「L.U.C 96.17-L」によって実現される。この自動巻きムーブメントには、オフセンターの22K ゴールド製マイクロローターがキャリバーのサイズに応じて組み込まれている。そのローターは優れた慣性で2 つの香箱を効率よく巻き上げる。ショパール・ツイン・テクノロジーを応用した積載式二重香箱は、「L.U.C XP 漆 辰年」が65 時間のパワーリザーブを確保するのに必要なエネルギーを蓄え、一度巻き上げると、タイムピースは2.5 日間以上、すなわち週末よりも長い時間にわたり、正確な時を刻み続ける。
マニュファクチュールの技
ショパール マニュファクチュールから誕生する「L.U.C」コレクションは、世界中の時計愛好家から広く愛され、羨望の眼差しを向けられている。四半世紀にわたり、高級時計製造の技と伝統にコミットするショパールは、サプライヤーからのムーブメント供給に頼らず、古のノウハウと技術を守り続けることを望んだカール-フリードリッヒ・ショイフレの指揮のもと、完全自社製キャリバーの製作という大胆な一歩を踏み出した。1996 年、名高い「L.U.C 96.01-L」の完成が、ショパール マニュファクチュールの幕開けを飾った。その1 年後、同ムーブメントを搭載した最初のタイムピース「L.U.C 1860」は、発表直後に時計専門誌「Montre Magazine」の“ウォッチ・オブ・ザ・イヤー”に選ばれたのだった。
漆職人の小泉三教氏
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https://www.webchronos.net/features/77971/
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