2023年に創業135周年を迎えたカール F.ブヘラ。この節目を記念するスペシャルモデルとして、23年6月にミニッツリピーターを搭載した「マネロ ミニッツリピーター アニバーサリー」3部作が発表されていた。そして23年の締めくくりとして、「マネロ ミニッツリピーター アニバーサリー」第2弾が新たに登場している。3つのペリフェラル式複雑機構を特徴とし、非常に精巧なムーブメントを搭載している。
3つの色調で発表されたコレクション
カール F.ブヘラから、ブランド創業135周年を記念したユニークピース「マネロ ミニッツリピーター アニバーサリー」が3色、発表された。23年6月にも同コレクションの3部作が登場しているが、23年末、この節目の年を締めくくるかのように第2弾のユニークピースが打ち出されたことになる。カール F.ブヘラの技術の粋が集められた、稀少なユニークピースだ。
自動巻き(Cal.CFB MR3000)。47石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kローズゴールド(直径43.8mm、12.47mm)。1気圧防水。要価格問い合わせ。ユニークピース。
各色、1本限定のユニークピース。ブルー、グリーン、パープルにそれぞれサファイア、ツァボライト、アメジストが40個あしらわれている。。天然石の色味を完璧に合わせている技術にも着目したい。
ペリフェラルローター、ミニッツリピーターレギュレーター、フローティングトゥールビヨンを搭載するのは、開発に6年の歳月がかけられたCal.CFB MR3000だ。シースルーバックからのぞくこのムーブメントのローターは、それぞれのデザインに色を合わせた18Kゴールド製。また、カール F.ブヘラが誇るフローティングトゥールビヨンが12時位置に配されている点にも着目したい。
加えて、ダイアル外周部で支えられたミニッツリピーターレギュレーターはハンマーがふたつのゴングを叩き、時、15分、分を知らせるタイミングを制御する。ミニッツリピーターの技術は時計製造の世界で最も複雑な機構のひとつに数えられるが、本作にはさらに独自性が追加されている。6時位置のレギュレーター、ダイアル下部のハンマー、ケースの内周を取り巻く円形のゴングなど、ミニッツリピーターにまつわる各パーツを、ダイアル上で見ることができるのだ。
こういった目に見える部分からだけでも、メゾンの大胆さと高い技術力が伝わってくる。また、6時位置のハンマーの間にあるスペースにはエングレービングを施すことができる。これは、所有者だけが知ることのできる楽しみと言えよう。
搭載されるムーブメントのCFB MR3000ムーブメントは熟練職人の技をもってしても、1週間以上かかるほど複雑な機構となっている。「マネロ ミニッツリピーター アニバーサリー」はカール F.ブヘラが1888年の創業以来、常に追求してきた価値、進化を常に意識するという姿勢を余すところなく表現している。
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