ノモス グラスヒュッテは、最もミニマルなデザインを持つコレクション「オリオン」に、新作「オリオン・ネオマティック・ニューブラック」の発売を追加した。本作は、2023年にグラスヒュッテ時計製造175周年を記念して発売された直営店限定モデル(国内では表参道直営店のみの販売)のカラーバリエーションであるが、ミニマルなデザインはそのままに黒を基調としてまとめられ、まったく違った印象のモデルとなっている。
フォーマルシーンにもふさわしい、エレガントな色彩
ノモス グラスヒュッテの「オリオン」に、「オリオン・ネオマティック・ニューブラック」が新しく加わった。本作は、2023年にグラスヒュッテ時計製造175周年を記念して発売された、直営店限定モデルの新色である。
(左)自動巻き(Cal.DUW3001)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約43時間。SSケース(直径36.4mm、厚さ8.5mm)。5気圧防水。50万6000円(税込み)。
(中)自動巻き(Cal.DUW3001)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約43時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ8.7mm)。5気圧防水。53万3500円(税込み)。
(右)自動巻き(Cal.DUW6101)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ9.4mm)。5気圧防水。57万7500円(税込み)。ドイツオーダー。
ディナージャケット、黒の蝶ネクタイ、そしてオニキスの象嵌されたカフリンクス。フォーマルな装いに合わせられる腕時計は非常に限られるが、本作はそのような装いにもふさわしい落ち着いた配色が特徴である。
ホワイトダイアルにブルーとゴールドを配することで爽やかな印象が与えられた前作から一転、ブラックダイアルにシルバーとゴールドをあしらい、さらに艶やかな黒のレザーストラップを備えることで、フォーマルシーンにマッチするエレガントな1本に仕上がっている。
伝統的なグラスヒュッテの時計作りを継承
ノモス グラスヒュッテはドイツ時計製造発祥の地であるグラスヒュッテに工房を置く時計ブランドである。
「オリオン・ネオマティック・ニューブラック」は、36.4mm、38.5mm、40.5mm径の3種をラインナップし、いずれもクロノメーター級の高い精度を誇るネオマティックムーブメントを搭載している。
この3種は、同ブランドのラインナップの中でも最もシンプルなダイアルを持つオリオンの新作として登場。加飾を排し機能美を追及するバウハウスの精神を体現したデザインは、ムーブメント、ケース、ダイアルそれぞれが伝統と革新性を兼ね備えたディテールでまとめられている。
実用性と美しさを兼ね備えたミニマルなデザイン
時計の印象を決める大きな要素であるダイアルデザインは、オリオンらしいシンプルさが特徴だ。黒の亜鉛メッキが施されたダイアル上に余分なデザイン要素はなく、秒針を配した6時位置のサブダイアルにも段差を作らないことでフラットさが際立ち、デザインコンセプトがより強調されている。
本作では差し色のシルバーとゴールドはサイズによって違った箇所に使用されており、単なるサイズバリエーションではなく各モデルの個性を演出している。
ドーム状に湾曲したダイアルとサファイアクリスタルを採用し、丹念に磨き上げられたインデックスと針を置くことで、明るさと視認性の高さも確保されている。
高い技術力が実現した薄型ケース
本作は薄型のケースであることも特徴のひとつであり、デイト表示機能を持つ40.5mm径モデルですら10mm以下の薄い仕上がりとなっている。これに貢献するのがネオマティック・ムーブメントと呼ばれる自社製キャリバーであり、36.4、38.5mm径モデルではCal.DUW3001を、40.5mm径モデルではCal.DUW6101を搭載している。
特にデイト表示付きムーブメントであるCal.DUW6101ではムーブメント外周にデイトリングを配置するという独創的な設計を用いることで薄さと視認性を両立した。
それぞれが魅力的な個性を持つサイズバリエーション
時計のサイズバリエーションは使用者の手首の太さとの相関関係で語られる場合が多いが、本作では3つのサイズが展開され、さらに各サイズがそれぞれで個性を有している。自身の手首回りに合わせた1本を選べることはもちろん、用途やTPOをも加味して選択することもできるのだ。
最も小さな36.4mm径サイズはゴールドカラーのインデックスを持ち、フォーマルシーンで望まれる小径ケースでありながらも、華やかな印象のモデルに仕上がっている。
38.5mm径モデルはダイアル上の要素のほとんどをシルバーでまとめ、華やかさを抑えることで汎用性の高いモデルとなった。40.5mm径モデルは最も大きく、さらに唯一のデイト表示を持っており、時分秒針とデイトディスクのゴールドカラーと相まって、最も高い存在感を示していると言えるだろう。
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