オーデマ ピゲが、ジョン・メイヤーとコラボレーションした「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を発表

オーデマ ピゲは、シンガーでギタリストのジョン・メイヤーとコラボレーションした「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を発表した。ウォッチコレクターとしても知られるジョン・メイヤーと細部にわたって作りこまれた本作は、「クリスタルスカイ」と名付けられた星々がきらめく夜空の無限の広がりを感じさせるダイアルを備える。

　オーデマ ピゲは、シンガーでギタリストのジョン・メイヤーとコラボレーションした「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を発表した。グラミー賞を7度受賞したアーティストであり、ウォッチコレクターとしても知られるジョン・メイヤーと共に作り上げられたダイアルは「クリスタルスカイ」と名付けられた。深いブルーをベースに、水晶にも似た不規則な形状のエンボス加工が施され、星々が煌めく夜空の無限の広がりを感じさせる仕上がりである。

歴史あるCal.5134を搭載する最後の限定モデル

　搭載される自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントCal.5134は、オーデマ ピゲのコンプリケーションの歴史と深く結びついたものである。Cal.5134は、1978年発表のCal.2120/2800の系譜にある。78年はクォーツレボリューションの最中であり、この中で開発されたCal.2120/2800は当時世界最薄となる厚さ3.95mmの自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントであった。様々なモデルに搭載されたCal.2120/2800は、オーデマ ピゲの新たな成長期を支え、その後のクラシック コンプリケーションの復活を促したことから、オーデマ ピゲにとって重要なムーブメントとして位置づけられている。

　2015年発表で本作にも搭載されるCal.5134は、厚さ4.3mmという薄さを維持しながら、ケース径41mmとより大きなサイズのモデルに適応させたムーブメントであり、近年のパーペチュアルカレンダーモデルの多くに搭載されてきた。このようなバックボーンを持つCal.5134であるが、本作がCal.5134を搭載した最後の限定モデルとなり、1978年に始まった歴史に幕が下されることとなる。

　本作のケースおよびブレスレットは18Kホワイトゴールド製となり、ダイアル側から見える操作系は3時位置のリュウズのみであって、その他のプッシュボタンはケースサイドに隠されている。この配置により、ロイヤル オークの特徴的なシルエットが保たれ、デザインコードの観点でより純度の高いモデルに仕上がっている。

ジョン・メイヤーと共に細部にわたって作り込まれたデザイン

　本作のデザインに際して、ジョン・メイヤーと細部にわたってディスカッションが行われた。パーペチュアルカレンダー表示のデイトサブダイアルの「31」は通常は赤色であるが、デザインの調和を図るためにホワイトで印刷され、「31」の隣の数字である「1」と区別するためにサイズを僅かに小さく、そして高さをずらしている。その理由をジョン・メイヤーは「単に時刻を読むときには文字盤の中で邪魔にならない、週針を見るときには簡単に読み取ることができる」ようにと説明している。

　ジョン・メイヤーは、自身の音楽表現を支える機材について細部にわたって吟味し、ファンの間では使用機材の研究が常に話題となるほどで、その見識が深いことが知られている。本作のデザインについても細部にわたった吟味を感じさせる仕上がりであり、200本限定となる本作はファンならずともその完成度は高く評価されることとなるだろう。