1924年、シチズンの前身である尚工舎時計研究所は、同社にとって初となる懐中時計を完成させた。この懐中時計には、「永く広く市民に愛されるように」という思いを込めて、CITIZENの名前が与えられた。CITIZEN銘の第1号懐中時計発売から100年を迎えた節目に、シチズンは新しい手巻き懐中時計を数量限定で発売する。
初代懐中時計の誕生から100年。シチズンが手巻き懐中時計をリリース
2024年、シチズンは新作として、手巻き懐中時計をリリースした。今年は1924年にシチズンが初めて“CITIZEN”の名前を冠した16型手巻き懐中時計を発売してから100年を迎える。本作は、この節目の年に、「次の100年に向けたより良い時計の未来を志向し、今をスタートとした新たな一歩の象徴」として生み出された、限定タイムピースである。
手巻き(Cal.0270)。18石。2万8800振動/時。Tiケース(直径43.5mm、厚さ13.4mm)。日常生活用防水。世界限定100個(予定)。特定店限定モデル。予価110万円(税込み)。
シチズンの“これまで”と“これから”が詰まった懐中時計
シチズンの前身である尚工舎時計研究所は、時計貴金属商であった山崎亀吉が懐中時計の国産化を志し、1918年に創業された。創業から6年が経過した24年、第1号機となる懐中時計が誕生。この懐中時計には、「永く広く市民に愛されるように」との思いを込めてCITIZENの名が与えられ、さらに文字盤にその名が記された。
1924年当時の思いをシチズンは継承し、以来100年、同社の時計を身に着ける人々の毎日に寄り添った製品を作り続けてきた。
この歴史を体現しつつ、未来志向の手巻き懐中時計として登場した本作は、シチズンの伝統と現代的な要素が融合する。
意匠はクラシックで、オリジナルの第1号懐中時計を踏襲する。6時位置のスモールセコンドや、インデックスのアラビア数字、そして時分針の青いブレゲ針など、オリジナルに見られた意匠だ。塗装研磨仕上げの電気鋳造文字盤が、時の重なりをほうふつさせる。なお、付属の組紐は藍墨色の正絹(しょうけん)で作られた。
本作のケースはチタン合金製だ。軽量で錆びづらく、アレルギーも誘発しづらいこの合金が用いられることで、高い実用性を獲得している。1970年に世界で初めてチタン製腕時計を発売したシチズンらしい素材とも言える。加えて、ケース12時位置に取り付けられたボウの形状はオリジナルと異なる。新作では、しなやかな操作性と優れたメンテナンス性が考慮されているという。
本作では、シチズンの現代ウォッチメイキングの魅力も味わえることも特筆すべき点だ。本作には手巻きのCal.0270が搭載されており、フリースプラングテンプを採用することで、耐衝撃性を備えることはもちろん、平均日差-3秒〜+5秒と、安定した精度を維持できる。さらにこのムーブメントは、シチズン独自のCal.02規格検定にのっとった品質を誇る。17日間におよぶ自社検査のもと、6方向の姿勢、3段階の温度で設定した条件下での検査に合格した証として、Cal.02規格検定合格証が付属する。
トランスパレント式の裏蓋からはこのムーブメントを鑑賞することができる。ブリッジに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾や面取り部分のポリッシュなど、美観を追求した意匠は見応えがある。
本作は2024年の秋冬に発売予定だ。予価は110万円(税込み)。シチズン フラッグシップストア、シチズン プレミアムドアーズ、シチズン コンセプトショップの、特定店のみでの取り扱いとなり、100個の限定生産が予定されている。
シチズン フラッグシップストア
https://citizen.jp/flagshipstore/index.html
シチズン プレミアムドアーズ
https://citizen.jp/premiumdoors/index.html
シチズン コンセプトショップ
https://citizen.jp/conceptshop/index.html
Contact info: シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807
https://www.webchronos.net/features/37035/
https://www.webchronos.net/features/106639/
https://www.webchronos.net/features/93299/