ペキニエ「ロワイヤル サフィール」に新しいシェードグレー文字盤が登場!

NEWSニュース
2024.06.12

1973年に創業したフランスの時計ブランド、ペキニエより、フラッグシップの「ロワイヤル サフィール」の新作モデルが発表された。新しいカラーとなる、シェードグレー文字盤を備えたモデルである。税込み定価は209万円だ。

ペキニエ ロワイヤル サフィール


ペキニエのフラッグシップ「ロワイヤル サフィール」に新色が登場!

 1973年に創業したペキニエ。2024年で創業50周年を迎えた同ブランドは、フランスのモルトーに本拠を置いている。2011年に自社製ムーブメント「カリブル ロワイヤル(Cal.EPM01)」を発表。この独自設計のムーブメントを皮切りに、パーツの70%強をフランスのサプライヤーから調達し、さらにモルトーの自社工房で組み立てる“フレンチマニュファクチュール”の下、スイス時計ブランドとは異なるブランディングを行ってきた。

 そんなペキニエのフラッグシップコレクション「ロワイヤル サフィール」に、新作モデルが登場した。

ペキニエ ロワイヤル サフィール

ペキニエ「ロワイヤル サフィール」Ref.9010833
自動巻き(Cal.EPM01)。39石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約88時間。SSケース(直径42mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。209万円(税込み)。

「ロワイヤル」は、前述したカリブル ロワイヤルを搭載するコレクションだ。このムーブメントは段差のない、密接した3枚のディスクで構成されるカレンダー「フラット3ディスク・ジャンピング デイデイト」を特徴とする。日付の10の位、1の位、そして曜日の3枚のディスクが隣接して配置されており、高い視認性を実現する。

 特筆すべきはカレンダーの切り替わりは1/10秒と瞬時に行われることに加えて、操作禁止時間帯を持たないことだ。さらにこれらのカレンダーの切り替えや主ゼンマイ巻き上げ、時刻合わせはすべてリュウズひとつで行うことができる。また、高精度ムーンフェイズや、効率的な駆動方式「センターシャフト・ドライブ」によって、パワーリザーブ約88時間を備える実用的なムーブメントである。なお、ペキニエはカリブル ロワイヤルの開発にあたり、国際特許を合計8件取得している。

Photograph by Masanori Yoshie
上の画像は2023年に発表された「ロワイヤル サフィール ダウンホワイト」のケースバックからのぞくカリブル ロワイヤル。肉抜きされたローターには、ペキニエのブランドロゴであるフルール・ド・リス(百合)があしらわれている。

 さらにロワイヤル サフィールでは、このムーブメントのカレンダーディスクやムーンフェイズディスクが文字盤側からも観賞できるよう、文字盤をサファイアクリスタル製とする。従来、この文字盤はホワイトやブルーがかった意匠を備えてきたが、今回発表されたモデルはシェードグレーとなっているのだ。

ペキニエ ロワイヤル サフィール

フラット3ディスク・ジャンピング デイデイトやムーンフェイズディスクがのぞく文字盤はユニークなだけでなく、その仕組みを可視化できるというのが、機械好きにとってはうれしいポイントだ。なお、4時位置はスモールセコンド、8時位置はパワーリザーブインジケーターが配されている。

 本作の税込み定価は209万円。限定生産ではないものの、ロワイヤル サフィール コレクション各色の年間生産本数は20本程度であるため、稀少な新作モデルとなっている。


Contact info: カリブルヴァンテアン Tel.03-6206-2333


2024年 ペキニエの新作時計を一気読み!

https://www.webchronos.net/features/113648/
ペキニエ「ロワイヤル サフィール ペルラージュ」。アイコンに昇華された次世代カレンダー

https://www.webchronos.net/features/102699/
ペキニエ「コンコルド」。エレガントで柔和なスポーツシックモデルを着用レビュー

https://www.webchronos.net/features/116497/