「パリ 2024 オリンピック」が開幕した。今大会のオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガは、「スキャン オー ビジョン アルティメート」、「コンピューター ビジョン カメラ」、「ヴィオナード」などの最新の計時機器と技術を投入し、各競技の感動の瞬間を記録する。
スポーツ計時に懸けるオメガの情熱が、決定的瞬間を記録する
中央ヨーロッパ時間の7月26日に開会式が執り行われた「パリ 2024 オリンピック」。8月28日から始まるパラリンピックも含め、今大会のオフィシャルタイムキーパーを務めるのは、オメガだ。同社がオリンピックのオフィシャルタイムキーパーとなるのは、今回で31回目。その経験の中で培われてきた、各競技の感動の瞬間を記録する最新の計時機器と技術をお伝えする。
「スキャン オー ビジョン アルティメート」は、1秒間に4万枚のデジタル画像を記録することが可能なカメラだ。従来は1秒間に1万枚までの記録が可能であったが、この新しい機器では性能を大幅に刷新し、さらにピクセルの干渉がない専用のカラーセンサーを搭載することで、陸上競技や自転車トラックレースの結果をより迅速かつ鮮明に判定することが可能となった。
競技の流れの詳細な記録に役立つのが、「コンピューター ビジョン カメラ」だ。ひとつまたは複数のカメラシステムを組み合わせることによって、選手や対象物の動きを継続的に追跡。そのデータを各競技専用にトレーニングされた人工知能モデルへ取り込み、一連の指標や競技全体のストーリーを提供し、勝敗の理由や選手の最終結果が決定づけられた瞬間を明らかにしてくれる。ビーチバレーボール、飛込競技、テニス、棒高跳び、体操競技で使用される予定だ。
「ヴィオナード」は、4K UHD(超高精細)で表示可能な次世代テレビ向けグラフィック テクノロジーだ。放映されている競技の情報を様々な言語で表示することで、より臨場感ある視聴体験を可能としてくれる。訓練さえ受ければ誰にでも操作ができること、相互ユーザーインターフェイスであること、競技会場に機器を設置しなくても遠隔でグラフィックを提供できることなど、運用面で優れていることも特徴だ。
その他、モーションセンサーとポジショニングシステムをコンピューター ビジョン テクノロジー、インテリジェント システムと組み合わせることでデータを作成し、選手のパフォーマンス分析や競技全体の流れの理解にも活用することができる。
競技前では、パリでの予選や過去の競技で収集したデータを蓄積し、選手の過去の戦略やパフォーマンスから、今後の競技で期待されるパフォーマンスを予測することが可能だ。競技中では、結果の迅速な判定だけではなく競技の流れを予測することまでできる。そして競技後は、インテリジェント リザルト システムの一部である統計的アルゴリズムと人工知能モデルを用いて、競技の結果を決定づけた重要な瞬間を検出することが可能だ。
多くのドラマが生まれることであろうパリ 2024 オリンピック。今大会では、その裏側で活躍するオメガの計時技術にも注目したい。
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