10振動手巻きメカニカルの歴史と進化をひも解く「45GS」復刻デザインが登場。グランドセイコー「Heritage Collection 45GS復刻デザイン 限定モデル」

セイコーウオッチはグランドセイコー ヘリテージコレクションより、50年以上前に商品化された、10振動の手巻きメカニカルモデルのルーツである「45GS」の復刻デザイン限定モデルを2種発売する。いずれも11月9日(土)発売予定で、ステンレススティールモデルは世界限定1200本、18Kイエローゴールドモデルは世界限定200本となる。

「45GS」について

　グランドセイコースタイルの原点である「44GS」が誕生した翌年の1968年、このデザイン文法に則った「45GS」が発売された。45GSは、ブランド初の手巻き10振動のハイビートムーブメントCal.4520を搭載し、姿勢差、外乱に対して安定した高精度を実現した。

1968年のオリジナルデザインを、現代の技術と最新のムーブメントでスペックアップして再現

　本作は、ブランド初の10振動手巻きメカニカルモデルである45GSのデザインに、50年以上の時を経て2024年に誕生した待望の10振動手巻きムーブメントCal.9SA4を搭載した、復刻デザイン限定モデルとなる。ケースとダイアルのデザインでは、オリジナルモデルを再現している。

エッジのきいたケース

　歪みの無い鏡面を連ねたフラットな表面とケースサイドのカーブが特徴的なエッジのきいたケースは、現代の技術によって再現され、グランドセイコースタイルの誕生以来の特徴である「光と陰」を基調とした、際立つ輝きを放っている。

　ダイアルの12時位置には「SEIKO」、6時位置にはオリジナルモデルと同じ書体で再現した「GS」のロゴと「HI-BEAT」の文字、ムーブメントの毎時振動数を示す「36000」の数字、そしてオリジナルモデルの発祥の地を示す「第二精工舎」のロゴマークが配され、1968年当時の45GSのデザインを再現している。

エレガントなイエローゴールドモデル

　1968年に発表されたオリジナルモデルへのオマージュとして、2モデルがラインナップされている。エレガントな18Kイエローゴールドモデルは、ケースとバックルに18Kイエローゴールドを採用し当時のたたずまいを再現している。

毎秒10振動と約80時間のパワーリザーブを備え、心地よい巻き心地を究めた、進化した手巻きムーブメント

　本作に搭載されるCal.9SA4は「ウォッチズ＆ワンダーズ ジュネーブ 2024」で発表され、世界中から高い評価を得たグランドセイコーによる最新の手巻きムーブメントだ。毎日、共に時を刻む究極の手巻きムーブメントを目指して生み出された。

　Cal.4520と同様に、安定した精度につながる毎秒10振動という高い振動数を追求しつつ、主ゼンマイからの動力を極めて効率よく調速機構に伝える独自の「デュアルインパルス脱進機」とふたつの主ゼンマイを備えた「ツインバレル」により、約80時間もの長い持続時間を実現した。

セキレイを模した「こはぜ」の形

　Cal.9SA4は、巻き上げ時の心地よい感触や音を実現するとともに、手巻き機構の部品の動きを鑑賞することができる手巻きムーブメントだ。巻き上げ時に動力ぜんまいが逆回転するのを防ぐ部品である「こはぜ」の形は、盛岡市の鳥であり、メカニカルウオッチが作られる「グランドセイコースタジオ 雫石」の敷地内でもその姿が見られる「セキレイ」に着想を得ている。

　裏ぶたは、1968年のオリジナルモデルのメタルバック仕様に対し、シースルーバック仕様を採用。リュウズを巻き上げる際に、香箱に取り付けられた角穴車と「こはぜ」がかみ合い機能する、まるでセキレイがついばんでいるかのような動きや、美しい仕上げを楽しむことができる。

グランドセイコー「Heritage Collection 45GS 復刻デザイン 限定モデル」

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　グランドセイコーは、1960年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、見やすさ、美しさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、革新へのあくなき挑戦で、たゆまぬ進化を重ねてきたブランドである。世界でも数少ない真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで、世界中で高い評価を得ている。