「マネロ パワーリザーブ」。自動巻き(Cal.CFB 1011)。33石。2万1600振動/時。約55時間のパワーリザーブ。SS(直径42.5㎜、厚さ12.54㎜)。3気圧防水。ともに世界限定生産188本。ともに予価123万円(税別)。
カール F.ブヘラといえば、ペリフェラルローターを搭載した自社製キャリバーCFB A2000、1000系が象徴するように、ユニークで高度な技術力で定評がある。しかし、今年のバーゼルワールドで発表された一連の新作は、幅広い層にリーチできる豊かなデザイン力を強調する作風となった。
まずは「マネロ パワーリザーブ」を見てみよう。このモデルは前述のA1000系に連なるCFB A1011を搭載した、既存のパワーリザーブ表示付きモデルだが、新しい文字盤は実に艶やかなだ。ミッドナイトブルーとパイングリーンはともにグラデーションが強い仕上がり。既存品がシルバーとブラックの2色展開だったことを考えると、これは純粋な新作と呼んでも差し支えない。グリーンは他のブランドでも少しずつ登場してきており、ややクセはあるものの、トレンドカラーになる予感を秘めているのではないか。