ミナセ、「ディヴァイド 漆シリーズ」の新作モデル「虹の雲」を限定受注生産で販売

2024.10.15

国産腕時計メーカーであるミナセは、川連漆器の漆工房 攝津とコラボレーションした「ディヴァイド 漆シリーズ」の新作モデル、「虹の雲」を発表した。アイコニックコレクション「ディヴァイド」をベースとし、文字盤に川連螺鈿を施したアートピースである。限定受注生産で販売予定であり、2024年11月30日(土)までの受注期間が設けられている。

ディヴァイド 漆シリーズ “虹の雲”


秋田県湯沢市の伝統工芸が息づくタイムピース

 協和精工株式会社が製造、販売を行う腕時計ブランド、ミナセは、ディヴァイド 漆シリーズより、“虹の雲”と名付けられた新作モデルを限定受注生産で販売する。ミナセの原点である秋田県の伝統工芸品「川連漆器」とのコラボレーションを実現した、ハンドメイドジャパンが息づくアートピースである。

ディヴァイド 漆シリーズ “虹の雲”

ミナセ「ディヴァイド 漆シリーズ “虹の雲”」Ref.VM14-LBKKT01-SSD
自動巻き(Cal.KT7002)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40.6mm、厚さ11mm)。5気圧防水。88万円(税込み)。受注生産品。

 川連漆器は、鎌倉時代に、刀の鞘や弓などの武具に漆を塗らせたことを起源とする伝統工芸品である。秋田県の湯沢地域では800年に渡って、木々の乾燥法や、花塗り、加飾といった技術が受け継がれてきた。

 この川連漆器とコラボした新作モデルでは、その文字盤製作を川連漆器の名工、漆工房 攝津が担当。天然の貝を用いた川連螺鈿の文字盤を備えており、螺鈿の光が、正面から見るとピンク、角度によって緑へと移り変わるという、奥深い色の変化を楽しむことができる。

ディヴァイド 漆シリーズ “虹の雲”

虹の雲の文字盤は、一枚の貝をくり抜く通常の貝文字盤と異なり、職人が天然貝のピースを1枚1枚色合わせしながら貼り付けるため、製作には多くの時間が必要となる。そうして生まれる文字盤は、いずれの個体も異なる表情を備えている。

 ベースモデルには、ミナセのディヴァイドを採用。ケースインケース構造を採用した立体感のある造形に加え、シャープさが際立つ分割構造のラグを特徴とするコレクションだ。その外装には、ミナセの優れたケース製造技術が反映されており、余すことなく施されたザラツ研磨による、歪みのない仕上がりもその魅力となる。

 ムーブメントには、ETAのCal.2892をベースとするCal.KT7002を内蔵する。トランスパレントケースバックからは、ドリルを想起させるオープンワークが施されたローターを鑑賞可能だ。

桐箱

本作には特別仕様として、特製の桐箱が付属する。


攝津広紀

攝津広紀

 漆工房 攝津代表。2008年に全国漆器展 経済産業大臣賞および、経済産業省製造産業局長賞、日本漆器協同組合連合会理事長賞を受賞。川連伝統の塗りや蒔絵のほか、螺鈿、琥珀、銀地などの表現技法で高く評価される名工であり、自然由来の素材を駆使した、工業製品には表現出来ない真の色つやを追求している。


Contact info:協和精工 Tel.04-7192-6345


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