オメガの「スピードマスター ファースト オメガ イン スペース」が復活を遂げた。本作は、初めて宇宙へ携行されたオメガであるスピードマスターのセカンドモデル、「Ref.CK 2998」を復刻したものである。オリジナルに忠実なデザインを採用し、コーアクシャル マスタークロノメーターのCal.3861を搭載する。
オメガが伝説のCK 2998を現代技術で復刻!
2012年に発表され、惜しまれつつも生産終了となったオメガの「スピードマスター ファースト オメガ イン スペース」が、コーアクシャル脱進機を有するマスタークロノメーター ムーブメントを搭載して、待望の復活を遂げた。
フラットな3連コマを備えた、ステンレススティールブレスレットのモデル。オメガが特許を取得したコンフォートリリース調整システムを採用している。手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径39.7mm、厚さ13.4mm)。50m防水。121万円(税込み)。
その名の通りスピードマスター ファースト オメガ イン スペースは、初めて宇宙へ携行されたオメガであるスピードマスターのセカンドモデル、「Ref.CK 2998」を復刻したモデルだ。1962年10月3日に開始されたマーキュリー計画のシグマ7ミッションにおいて、NASAの宇宙飛行士であるウォルター・“ウォーリー”・シラーが個人用の時計としてCK 2998を着用し、その信頼性を世に知らしめた。
今回発表された新しいスピードマスター ファースト オメガ イン スペースには、オリジナルであるセカンドモデルに忠実なデザインが与えられている。12時位置に立体的なロゴを配したCVDによるグレーブルーダイアルには、アルファ型の時分針が組み合わされ、インデックスとともにヴィンテージ調のスーパールミノバが塗布されている。NASAの公式装備品に認定される前のモデルであるため、ダイアル上に“PROFESSIONAL”の文字はなく、すっきりとした印象だ。
ダイアルを覆う風防には、ヘサライトクリスタルを彷彿とさせるドーム型のサファイアクリスタルを採用。ブラックのアルミニウム製ベゼルインサートにはタキメーターが配され、マニア垂涎のディティールである“ドットオーバー90”が再現されている。
シンメトリーでシャープなラグを持つケースも、セカンドモデルの特徴だ。フォースモデル以降は、リュウズとプッシャーを保護するためのガードを備えたアシンメトリーなケースに改められ、それに伴ってケース径も拡大されたが、本作では直径39.7mmとコンパクトなサイズに収められている。
ケースバックにはシーホースとともに、“THE FIRST OMEGA IN SPACE”やシグマ7ミッションの開始日が刻まれている。ソリッドバックのため、ムーブメントを鑑賞することはできないが、内部には現行の「スピードマスター プロフェッショナル」にも採用される手巻きクロノグラフムーブメント、Cal.3861が搭載されている。
3つのバリエーションがラインナップされる
本作には、ベルトの種類によって3つのバリエーションが用意されている。オリジナルに忠実なデザインのフラットな3連ステンレススティールブレスレットのほか、ブラックのレザーストラップ、ブラウンのレザーストラップがそのラインナップだ。いずれも、“LEGENDARY MOONWATCH”と題したリーフレットが入った、特別仕様のボックスが付属する。
ブラックのレザーストラップを組み合わせたモデル。ヴィンテージ調のスーパールミノバにマッチした色合いのステッチが、全体の統一感を高めている。手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径39.7mm、厚さ13.4mm)。50m防水。116万6000円(税込み)。
カジュアルな装いにもぴったりなブラウンレザーモデル。クラシカルなピンバックルが取り付けられている。手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径39.7mm、厚さ13.4mm)。50m防水。116万6000円(税込み)。