「オクト フィニッシモ ローラン・グラッソ 限定モデル」は、アート作品に最も近い腕時計と言えよう。真ちゅう製のダイアルとチタンのブレスレットはPVD加工が施され、ミッドナイトブルーの色あいは非常に均一なマットに仕上げられている。その卓越した仕上げは、メタリック顔料を使用したスクリーンプリントで印刷された雲によって生き生きとした深みのある印象を与えられ、真っ白なキャンバスに絵の具が飛び散ったかのような儚さが、文字盤に閉じ込められているようだ。
オクト フィニッシモ ローラン・グラッソ 限定モデル
自動巻き(Cal.BVL138)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。ブルーPVDサンドブラストTiケース(直径40mm、厚さ5mm)。30m防水。316万8000円(税込み)。※2017年発表 3度目の「世界最薄」記録達成。
ローラン・グラッソの作品によく見られる雲は夢のシンボルであり、天と地上の間に浮かぶ非日常的で儚い存在となっている。ウォッチのダイアルにスクリーンプリントされた雲は、時を刻む針とともに彼の芸術世界の主要テーマのひとつを想起させる。世界限定200本のこのウォッチには、ユニークなブルーにマッチした、エレガントなブルーのスペシャルボックスが付属。ケースの内側には、ローラン・グラッソのサインとブルガリのロゴが入れられている。
ブルガリのアイコン「オクト フィニッシモ」
ブルガリの「オクト」は 2012年に誕生して以来、技術革新、象徴的なデザイン、そして一目でオクトと分かるモノクロームの美しさによって、オートオルロジュリーの歴史に輝くマイルストーンを打ち立ててきた。洗練されたコンテンポラリーデザインにはスイス時計製造の精巧さとイタリアンセンスが融合されており、ブルガリウォッチの真髄を体現している。ブルガリ独自の機械的かつスタイリッシュでマスキュリンなタイムピースは、技術的な頂点を追い求めるウォッチメイキングのエキスパートや、ミニマルデザインの愛好家たちを魅了し、ブルガリウォッチの評価を高め続けている。
特別なBOX
ケースからブレスレットまでの全体が絶妙に光を反射させる深みのあるミッドナイトブルーで覆われたウォッチは、暗闇に包まれているかのように見え、日没後の空の静けさをも感じさせる。ダイアルの中央では虹色の光を受けた雲が、神秘的で捉えどころのない存在感を放っている。
ローラン・グラッソは下記のようにコメントしている。「魔法のような形をした、ユニークな虹色の雲を思い浮かべました」。「浮遊する粒子と凍った無数の水滴によって回析された光が、さまざまな色で雲を輝かせ虹色が生まれます。この現象に魅せられた私は、それをダイアル上に再現することを模索し始めたのです」。ダイアルに配された 3 つの針が夜の空に浮かび漂っているかのように見え、私たちに見えているものは現実なのか、それとも単なる幻想なのか、という知覚の境界を曖昧にする。