グランドセイコーのふたつの新作モデルは「氷瀑」をイメージ。小径なSSも軽量なチタンも欲しくなる!

2024.12.27

凍りついた滝「氷瀑」をイメージした文字盤を備えたRef.SBGH349とRef.SBGH347というグランドセイコーが存在する。どちらのモデルもハイビートムーブメントのCal.9S85を搭載。両者の違いはケースだ。Ref.SBGH349のケースはチタン製であり、Ref.SBGH347のケースはステンレススティール製なのだ。

氷点下で滝が凍ってしまう「氷瀑」をイメージしたRef.SBGH349の文字盤。


「氷瀑」文字盤にハイビートムーブメントを搭載したチタンモデル「SBGH349」

 グランドセイコーより、凍った滝「氷瀑」をイメージした文字盤を採用した新作Ref.SBGH349が登場した。氷瀑とは、滝の水が冷たい外気に触れ、滝の形状そのままに凍りつく自然現象のことを指す。Ref.SBGH349の発売日は、2025年の1月を予定している。

グランドセイコー「ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000」Ref.SBGH349
自動巻き(Cal.9S85)。37石。36000振動/時。パワーリザーブ約55時間。Tiケース(直径40mm、厚さ13.0mm)。10気圧防水。予価101万2000円(税込み)。2025年1月発売予定。

 グランドセイコーの機械式モデルを製造するグランドセイコースタジオ 雫石からほど近い岩手山。この山を源流とする七滝は、冬を迎え、凍てつく寒さの厳冬期に差し掛かると、流れ落ちる水さえも凍ってしまい、幻想的な氷瀑の状態となるのだ。Ref.SBGH349のアイスブルーカラーの文字盤は氷瀑の光景を再現したものだ。ダイナミックかつ繊細な文字盤のパターンは氷瀑の造形を連想させる。

チタンをケース素材として採用。加えて、見事にヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを使い分けている。

 Ref.SBGH349のケースは直径40mmのブライトチタン製。ステンレスティールよりも軽量であるうえに耐傷性と耐食性に優れたセイコー独自の素材である。

 この腕時計には、毎秒10振動というハイビートのCal.9S85(3万6000振動/時)を搭載している。高速振動による高い精度を実現。また、パワーリザーブ約55時間であり、持続時間としては十分に実用的だろう。

Cal.9S85

3万6000振動/時というハイビートムーブメントCal.9S85。


SSケースの「氷瀑」モデル「SBGH347」

グランドセイコー「ヘリテージコレクション メカニカルハイビート 36000」Ref.SBGH347
自動巻き(Cal.9S85)。37石。36000振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径37mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。94万6000円(税込み)。

 Cal.9S85を搭載した「氷瀑」グランドセイコー、実はRef.SBGH349ではないモデルは発売中だ。それはRef.SBGH347である。こちらのモデルは、ケース素材にエバーブリリアントスティールを採用。通常のステンレススティールよりも耐食性に優れ、より白く輝く素材だ。また、ケースサイズは直径37mmとやや小さめである。

Ref.SBGH349とほぼ同じ印象を受けるが、このRef.SBGH347はケース径が37mmとやや小さい。



Contact info:セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617


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