ウォッチコーディネーター(CWC)有資格者が「顧客、もしくは友人に最も勧めたい輸入腕時計」を選ぶ「インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤー」が決定した。「カジュアル部門」「クラシック部門」「コンプリケーション部門」「スポーツ部門」の4部門のグランプリを紹介しよう。
CWC有資格者が選ぶ、贈りたい輸入時計のナンバーワン
一般社団法人日本時計輸入協会は、ウォッチコーディネーター(CWC)有資格者に向けて輸入時計の中で「顧客および友人に一番勧めたいモデル」は何かというアンケートを実施。その回答が2024年12月27日の17時についに公開された。
なお、対象となった腕時計は、2023年の10月1日から2024年9月30日までに日本国内に正規輸入された新作腕時計である。また、CWCの資格者の中には上級CWCも含まれている。また、今回から投票システムは変更。日本時計輸入協会が扱うブランドからのエントリー制となり、それらの中からCWC会員による投票にてグランプリが選出された。
部門は「カジュアル部門」「クラシック部門」「コンプリケーション部門」「スポーツ部門」の4部門だ。それぞれの部門でグランプリに輝いた腕時計を紹介しよう。
カジュアル部門 グランプリ
カジュアル部門の映えあるグランプリに輝いたのは、スウォッチとブランパンがコラボレーションした「バイオセラミック スキューバ フィフティファゾムス オーシャン オブ ストームズ」だ。カラフルなモデルが数多くラインナップされているブランパンとのコラボレーションモデルの中でも珍しく、オリジナルを彷彿とさせるブラックカラーを採用。ムーブメントはスウォッチ謹製の自動巻きムーブメント、Cal.SISTEM 51だ。
自動巻き(Cal.SISTEM 51)。パワーリザーブ約90時間。バイオセラミックケース(直径42.3mm、厚さ14.4mm)。91m防水。6万500円(税込み)。(問)スウォッチ グループ ジャパン Tel.0570-004-007
クラシック部門 グランプリ
クラシック部門でグランプリに選ばれた腕時計は、カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」の、日本限定かつ数量限定モデルだ。ケースにはイエローゴールドを採用。グレーカラーの文字盤にはグレイン仕上げが施され、マットな質感がもたらされている。七角形のリュウズはサファイアカボションが埋め込まれたものだ。
自動巻き(Cal.1847MC)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KYGケース(縦47.5×横39.8mm、厚さ9.38mm)。10気圧防水。日本限定50本。620万4000円(税込み)。(問)カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-1847-00
コンプリケーション部門 グランプリ
コンプリケーション部門のグランプリは、2024年にダトグラフ発表25周年を記念し発表された「ダトグラフ・アップ/ダウン」。18Kホワイトゴールド製ケースに、ブルーのダイアルを備えたモデルである。航空機の黎明期に活躍したフライバック機構を搭載したクロノグラフムーブメントを採用。ボタンを1回押すだけで、クロノグラフ停止、ゼロリセット、再計測をすることができる。また、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターを備えているので、クロノグラフ秒針が60秒経過するごとに、正確に分積算計の目盛りがひとつ進む。
手巻き(Cal.L951.6)。46石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ13.1mm)。3気圧防水。世界限定125本。要価格問い合わせ。(問)A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845
スポーツ部門 グランプリ
レギュラーモデルとして登場したホワイト文字盤を備える「スピードマスター」がスポーツ部門のグランプリに輝いた。ただ色が異なるだけではなく、文字盤の平坦でつややかな質感が特徴的な腕時計だ。インデックスはアプライドされたものであり、ブラック文字盤のモデルと比べて、はっきりとした印象を受ける。過去に発表された「アラスカプロジェクト」モデルなどで、ホワイト文字盤のスピードマスターはすでに存在していた。とはいえ、それはリミテッドモデルであり、レギュラー品として発表されるのは初である。
手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.2mm)。50m防水。125万4000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087