2005年にショパール マニュファクチュール初の「カレンダーと天文学」の複雑機構搭載モデルとして発表されて以来、「L.U.C ルナ ワン」は、ビッグサイズデイトに高精度のムーンフェイズ表示を備えた、このカテゴリー唯一のタイムピースとして君臨し続けている。パーペチュアルカレンダーと天文学的ムーンフェイズを搭載し、122年で生じるずれはわずか1日のみという、非凡な精度を誇る機械式自動巻きムーブメントCal.L.U.C 96.13-Lが、最新の「L.U.C」スタイルに合わせ、外観が刷新された2本の新作に収納されている。
COSC認定クロノメーター。ジュネーブシール。パーペチュアルカレンダー。フライングトゥールビヨン。自動巻き(cal.L.U.C 96.13-L)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kエシカルホワイトゴールドケース(直径40.5mm、厚さ11.63mm)。30m防水。1269万4000円(税込み)。
L.U.C ルナ ワン
COSC認定クロノメーター。ジュネーブシール。パーペチュアルカレンダー。フライングトゥールビヨン。自動巻き(cal.L.U.C 96.13-L)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kエシカルイエローゴールドケース(直径40.5mm、厚さ11.63mm)。30m防水。1269万4000円(税込み)。
直径40.5mmの18Kエシカルゴールド製ケースに収められ、職人技が光る手作業によるギヨシェ模様が施された文字盤は、優れた視認性を確保している。自在に交換可能な画期的なストラップシステムにより、多様なスタイルを楽しめるのも魅力だ。今作の「L.U.C ルナ ワン」2モデルは、クロノメーター認定のムーブメント精度を誇るだけでなく、高品質な仕上げによりPoinçon deGenève(ジュネーブ・シール)品質証明も取得している。
キャリバー「L.U.C 96.13-L」
ジュネーブシール取得
L.U.C ルナ ワンは、ショパールが誇る最高のクラフツマンシップの結晶といえるだろう。ラフカットされた部品は手作業で再加工やトリミングが行われ、その後に伝統的な技術を用いて手作業で装飾が施される。用途によって異なる数百もの工具を使用し、たとえブリッジに隠れて見えない場所の部品であっても、同じ作業が行われている。面取り、サテン仕上げ、ポリッシング、サーキュラーグレイン仕上げ、コート・ド・ジュネーブなどを経て、アトリエでの個別検査、手作業での組み立てへと進む。ショパールが長年にわたり守り続けてきた権威あるジュネーブ・シールは、高度な職人技と細やかな配慮による品質を証明するものだ。ジュネーブ・シールは審美的、技術的な要素に関する認証であり、ジュネーブ州が制定した法律に基づき、独立機関によって認定されている。構造、外観、精度を含め、ケースとムーブメントに対し、他に類を見ない高度な基準が定められている。
122年でわずか1日の差異
ショパールの優れた時計技師によって調整されたムーンフェイズは天文学的な精度を備え、新月から次の新月までに発生するずれはわずか57.2秒、つまり、実際の月との1日分のずれを生じるまでに122年を要し、その時に初めて調整が必要になる。
よりスリムに、刷新を遂げたケース
手作業によるギョーシェ模様の文字盤
1997年に発表された最初の「L.U.C 1860」以降、L.U.Cモデルの文字盤は、ウォッチメイキングの最も純然たる伝統に則って製造され、ギヨシェ模様はコレクションの象徴となっている。1990年代に絶滅の危機に瀕したこの歴史ある技巧は、現在でも数台の希少なギヨシェ装飾用の旋盤を所有するショパールのようなマニュファクチュールの努力により存続している。この旋盤を用いて、専門の職人がたがねを使って金属の薄い表面を削り、10分の1ミリの精度で反復して模様を刻みつけている。
L.U.C ルナ ワンで特に目を引くのは、12時位置に配されたふたつの小窓によるビッグデイト表示であろう。ミニッツトラック下部には同心円状のスネイル模様を施し、ドーフィンフュゼ型針とクサビ型インデックスには、ケース素材に合わせてホワイトゴールドまたはローズゴールドを採用。また、ふたつのサブダイアルにも、9時位置に配されたカウンターの中央部分を除き、スネイル仕上げが施されている。9時位置のカウンターは24時間表示で、デイ/ナイト表示としても機能する。上部(昼)には太陽の存在を象徴するサンバースト模様が、下部には夜の静けさを思わせる水平モチーフが刻まれている。つまり、すべての表示は、デザインとしての調和だけでなく、完璧な視認性も考慮して構成されているのだ。
インターチェンジャブル ストラップ
注目すべき製造工程とディテール
1997 年、ムーブメントCal.L.U.C 96.01-Lを搭載した初のタイムピース、L.U.C 1860を発表したショパール マニュファクチュールは、以来、L.U.Cコレクションを通じて、主要な時計複雑機構をすべて網羅し、卓越した技術を蓄積してきた。フルリエとジュネーブの間で、ショパール マニュファクチュールは、すべてのタイムピースの構想から開発、製造、組立、装飾、認証までを手がけている。時計製造の伝統に対するカール‐フリードリッヒ・ショイフレの熱意ある姿勢により、マニュファクチュールは数々の芸術的技巧や技術を継承し、ハイレベルな仕上げを維持しているのだ。