セイコーウオッチは、グランドセイコー「エボリューション9」コレクションより、独創的なメカニカルハイビートムーブメント、Cal.9SA5を搭載した限定モデルを発売する。5月10日(土)に発売予定、希望小売価格は146万3000 円(税込み)で、全世界1200本限定となる。
グランドセイコー「エボリューション9 コレクション メカニカルハイビート36000 80Hours 2025年限定モデル」
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。エバーブリリアントスチールケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。世界限定1200本(国内700本)。146万3000円(税込み)。25年5月10日発売
2021年に誕生したグランドセイコーの真髄と日本の美意識を高い次元で融合させ、腕時計の本質を追求する、ブランドを代表するコレクション。コレクション名に用いられている「9」は、一桁の最大の数字であり、完璧を追い求める、終わりのない進化への意志が込められている。
「ザ ネイチャー オブ タイム」を体現する限定モデル
グランドセイコーは1960年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、見やすさ、美しさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現し続け、たゆまぬ進歩を重ねてきた。ブランドフィロソフィー「ザ ネイチャー オブ タイム」は、自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、それぞれの道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿。そのふたつの日本の精神性を表現している。
グランドセイコーのメカニカルモデルの製造を担う、グランドセイコースタジオ 雫石は、勇壮な岩手山を臨む地にある。匠たちは日々移ろいゆく豊饒な自然と共に時を過ごし、泰然と構えた岩手山に日々励まされながら時計作りの本質と向き合ってきた。2025年、「エボリューション9」コレクションより、ブランドの革新と進化を示す限定モデルが登場する。
放射状に広がる新たな「岩手山」ダイアル
約70万年前に出来たと考えられている岩手山は、100を超える活火山を頂く日本にあって、最もアグレッシブな活動を経てきた山のひとつである。荒々しい山容や北麓に広がる溶岩流の跡などから、その歴史を感じ取ることが可能だ。本作のダイアルは、匠たちが敬意を抱く岩手山に刻まれた悠久の時の流れにインスピレーションを得て誕生した。新たに開発された放射状に広がる勇壮なダイアルパターンは、鳥瞰で臨む岩手山の尾根筋から着想を得ている。岩手山を包み込む静澄な空気や水のようなクリアブルーのカラーリングによって、ダイナミックな稜線が、さえざえと浮かび上がる。
世界最高レベルの耐食性を備える「エバーブリリアントスチール」
ケースとブレスレットには、ステンレススティールとして世界最高レベルの耐食性を備えた「エバーブリリアントスチール」を採用。この素材は、高級腕時計に使用されている一般的なステンレススティールの 1.7倍以上のPREN(※)値を有している。PRENは、金属の腐食耐性の評価に広く用いられている指標で、特にヘアライン仕上げの部分は一層白く輝く「エバーブリリアントスチール」の特性が、ダイアルのクリアブルーと調和し、より美しく腕元で輝いてくれる。※PREN:Pitting Resistance Equivalent Number(孔食指数)
10振動にして約80時間駆動を実現するCal.9SA5
本モデルには、メカニカルハイビートムーブメント、Cal.9SA5を搭載。デュアルインパルス脱進機(高効率な脱進機)やツインバレル(ふたつの主ゼンマイ)を採用することにより、毎時3万6000振動のハイビートでありながら最大巻上時には約80時間駆動を達成するだけでなく、独自の水平輪列構造によって薄型化を実現している。裏蓋から見ることのできるムーブメントには、雫石の自然から着想を得た繊細なストライプ模様をあしらった「雫石川仕上げ」が施されている。