「ザ・シチズン」の30周年を記念した限定モデルが発売される。年差±5秒の高精度光発電エコ・ドライブムーブメントを搭載し、移ろいゆく自然の情景の一瞬を、土佐和紙を用いて文字盤で表現した「アイコニック ネイチャー コレクション」から2モデルで、発売は2025年5月だ。
2025年で30周年を迎える「ザ・シチズン」
1995年に人生に寄り添う時計として誕生した「ザ・シチズン」は2025年に30周年を迎える。「アイコニック ネイチャー コレクション」から、ブランド誕生30周年を記念して発売するのは、日本人の美意識に向き合った2モデルだ。日本の古典などに見られる、日々の暮らしの中で美しいと感じた風景や四季の移ろい、心動かされた出来事を「をかし」という言葉で表現する日本人ならではの繊細な感覚に着想を得て、自然の情趣を「にじみ」や「かすれ」の表現を用いた和紙文字盤の中に描き出している。
Ref.AQ4106-00A

春の明け方の情景を切り取ったRef.AQ4106-00Aは、白々と明けゆく早朝に柔らかな雲がたなびくさまを、長い繊維を漉き込んだ独特の模様を持つ雲龍紙に、空にも桜にも見える繊細な色彩を載せて表現している。ケースはデュラテクトサクラピンクの加工が施され、柔らかな春の気配を感じることができる。

光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時1.5年稼働(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™ケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。45万1000円(税込み)。
Ref.AQ4100-22L
夏の夜の情景を切り取ったRef.AQ4100-22Lは、川の水面に映る月明かりの美しさを、シャンパンブルーが印象的な藍染和紙にグラデーションを重ねて表現している。川のほとりに飛び交う蛍の光跡を思わせるゴールドカラーの秒針とともに、夏の夜の静謐さも感じられる。

光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時1.5年稼働(パワーセーブ作動時)。スーパーチタニウム™ケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。42万9000円(税込み)。
「にじみ」と「かすれ」で移ろいゆく自然の美しい情景を表現する土佐和紙文字盤
光を透過する素材として古くから障子や行灯などに用いられてきた和紙は、光発電エコ・ドライブの文字盤に適した素材であり、その独特の風合いは日本古来の美意識を繊細に表現できる素材でもある。和紙文字盤に「にじみ」と「かすれ」の表現を重ね、移ろいゆく自然の美しい情景を描き出している。
Ref.AQ4106-00Aに使用されている雲龍紙は福井県越前市で大正時代末期に開発された和紙である。楮(こうぞ)やレーヨンといった細長い繊維を漉き込んでいることが特徴だ。龍が天に昇っていく様子を連想させることから縁起が良いとされている。
Ref.AQ4100-22Lに使用されている藍染和紙は、江戸時代に阿波藩の御用紙や画仙紙に使用され、全国に知られるようになったものである。明治23年のパリ万国博に出品されたこともある歴史ある和紙である。
エコ・ドライブとスーパーチタニウムという、シチズンらしい高級機
いずれのモデルも、年差±5秒の高精度エコ・ドライブムーブメントを搭載し、ケースには軽量で耐傷性に優れたスーパーチタニウム™、ストラップにはLWG(レザーワーキンググループ)認証を受けたタンナー(製革業者)で生産されたワニ革を使用している。
