(右)「プティ・ウール ミニット ライオン アトリエ・オブ・アート コレクション」。自動巻き(Cal.JD2653.P)。28石。2万8800振動/時。約68時間のパワーリザーブ。18KRG(直径43㎜、厚さ12.06㎜)。351万円(税別)。(中)「プティ・ウール ミニット フラメンゴ アトリエ・オブ・アート コレクション」。自動巻き(Cal.JD2653.P)。28石。2万8800振動/時。約68時間のパワーリザーブ。18KRG(直径39㎜、厚さ12.23㎜)。428万円(税別)。(左)「プティ・ウール ミニット カープ アトリエ・オブ・アート コレクション」。自動巻き(Cal.JD2653.P)。28石。2万8800振動/時。約68時間のパワーリザーブ。18KRG(直径39㎜、厚さ12.23㎜)。329万円(税別)。
ジャケ・ドローが誇る細密画家、エングレーバー、エナメル技師などといった職人からなる「アトリエ・オブ・アート」から、今年もまた素晴らしい連作が生まれた。「プティ・ウール・ミニット ブラックエナメル」の3モデルだ。
高温焼成(グランフー)エナメルの奥深いブラックダイアルをベースに、極細の筆先から生まれるミニュアチュールエナメルを施した本作。モチーフはアフリカのライオン、カリブのフラメンゴ、アジアの鯉だ。横顔が描かれたライオンは、茶、黒、赤毛の色彩のたてがみをまとい、フラミンゴは長い首を今にも伸ばそうとするさまが鮮やかに描かれ、鯉はアシやハスの花の間を優雅にたゆたう。ライオンは権力の象徴にして芸術家にインスピレーションを与える存在として、鯉は古来より優雅さと穏やかさのイメージとして愛されてきた存在だ。特に、ジャケ・ドローの創始者であるピエール-ジャケ・ドローが生きた18世紀においては、鯉は西洋からの東洋に対する憧憬の対象とされてきた。当時の時代背景をも切り取った芸術作品ということができよう。
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