タイメックスから同社のクリエイティブディレクターであるジョルジオ・ガリの名を冠した「ジョルジオ・ガリ S2 Ti」が発売される。彼のプロジェクトであるSシリーズの最終作である本作は、前作「S2」の意匠をベースとしつつも、ケースやブレスレットをチタンに置き換え、ドーム型風防を採用したモデルだ。ジョルジオ・ガリの美学が注ぎ込まれた本作は稀少な存在となるだろう。
タイメックスクリエイティブディレクターの美学が注ぎ込まれた1本
アメリカを代表する腕時計ブランドであるタイメックスは、同ブランドのクリエイティブディレクターであるジョルジオ・ガリの名を冠したモデルである「ジョルジオ・ガリ S2 Ti」を2025年4月18日から、タイメックス日本公式サイトおよび、東京・渋谷ロフト内のSHIBUYA BASEにて発売する。

リング状のアワーインデックスが特徴的だ。文字盤やケース、インデックスや針はモノトーンながらも、ポリッシュの仕方などで表情を変えており、陰翳礼讃的な表現を実現している。自動巻き(セリタ Cal.SW200-1)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。Tiケース(直径38mm、厚さ12mm)。50m防水。34万3200円(税込み)。
タイメックスのチーフデザイナーであるジョルジオ・ガリは1990年代から腕時計の世界でデザイナーとして活躍。スウォッチデザインラボの所長を務め、モバードグループやセイコー、シチズン、セクター、ノーティカと多岐のブランドに携わった。
タイメックスの数多くのモデルにデザイナーとして関与しつつ、タイメックスでは彼のプロジェクトである「S1」およびS2といったSシリーズの腕時計を展開していた。この度発表されたジョルジオ・ガリ S2 TiはそのSシリーズの最後を飾る腕時計だ。
リング状のアワーインデックスなど、大きなデザインとしては前作S2をチタンに置き換えたモデルである。チタン製のケースやブレスレットは、やや暗い色合いのものが多いが、このモデルでは温かみのあるトーンのものを採用。加工に高度な技術が求められるチタンのケースにスケルトン加工を、ブレスレットに同じ意匠を施し、この腕時計のシグニチャーとしている。

なお、ミドルケースにはカーボンファイバーを採用。ベゼルまで続く特徴的なスケルトン仕様のケース側面からのぞくことができる。
風防はドーム型のサファイアクリスタル製であり、ケースの端から端までをおおうベゼルレス仕様だ。その点もS2とは異なる点だろう。50m防水性能を実現するために、製品化にあたり細心の注意が払われたと言う。
ブレスレットはすべて無垢のチタン製。この腕時計を特徴付ける、ケース側面のスケルトン加工によって表現された意匠がブレスレットでも再現されている。ブレスレットで特筆すべきは、工具を用いずとも容易にサイズ調整が可能なI-Sizeシステムだろう。なお、バックル部分もこのモデルのために独自に設計したチタン製パーツを採用している

搭載するムーブメントはセリタのCal.Sw200-1であり、自動巻きローターにはブラックIP加工が施されている。パワーリザーブは約41時間だ。
ジョルジオ・ガリの30年近くにわたる、腕時計デザイナーとしての美学を注ぎ込んだSシリーズ。全世界500個限定である本作は、地域によってはすで発売されている。その発表時には、世界的に大きな反響を得た。日本国内ではおそらく稀少な存在となることだろう。日本国内で販売されるなお日本国内で発売されるこの腕時計の箱には、ジョルジオ・ガリ直筆のサインが施される。
