1993年に発表され、今やオーデマ ピゲのアイコンとなった「ロイヤル オーク」。その25周年にあたる、2018年にオーデマ ピゲは3つの新作を加える。それがオリジナルの「ロイヤル オーク オフショア・オートマティック・クロノグラフ」の復刻版と、コンテンポラリーなダイヤルデザインを用いた全く新しい「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」の2モデルだ。
オフショアの計画が始まったのは1989年のこと。ロイヤル オークを若者向けにリデザインするというアイデアを出したのは、当時同社でCEOを務めていたスティーブ・ウルクハートだった。彼は弱冠22歳のデザイナーであるエマニュアル・ギュエをデザイナーに抜擢し、ロイヤル オークのリデザインを行わせた。86年にオーデマ ピゲに入社した彼にとって、事実上これは初の作品となった。以降の大成功は言うまでもない。様々なバリエーションを加えたオフショアは、オーデマ ピゲ躍進の原動力となった。
オフショアの25周年を祝って、オーデマ ピゲがファーストモデルを復刻させたのは当然だろう。新しいRef.26237STは、ケースだけでなく、文字盤の色まで忠実に復刻されたモデルだ。しかし搭載するムーブメントは、ジャガー・ルクルトベースから、自社製ベースのCal. 3126/3840に置き換わった。
一方オーデマ ピゲは、オフショアの革新性をロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフに託した。これらの2モデルは、ケース素材にセラミックをあしらったほか、受けを肉抜きした新設計のクロノグラフトゥールビヨンムーブメントを搭載する。
「ルールを破るためにルールをマスターしなければならない」と社是とするオーデマ ピゲ。同社はオフショアの復刻版と最新版で、その姿勢を明確にしてみせた。いずれも人気を集めそうだが、とりわけファーストモデルの復刻版は、好事家の注目を集めるに違いない。
Contact info:オーデマ ピゲ ジャパンTel. 03-6830-0000