「クロノグラフ・モノプッシャー ラトラパンテ」。手巻き(Cal.1518)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間(クロノグラフ機能を作動させない状態)。18KRG(直径44mm、厚さ12.10mm)。18KRGブレスレット。予価940万円(税別)。
2017年の「オンリーウォッチ」チャリティーオークションで、F.P.ジュルヌの「クロノグラフ モノプッシャー ラトラパンテ ブルー」が関係者たちの注目の的となったことは、いまだ記憶に新しい。レイヤーの重なりを最小限に抑え、2番車など輪列もオフセットし新しく配置したことで、厚さ6.80mmのムーブメントを実現したラトラパンテ付きクロノグラフが生み出されたのだ。この発表に合わせて行った『クロノス日本版』の取材の中で、フランソワ-ポール・ジュルヌ氏は「新しいクロノグラフを製作中」だと述べたが、いよいよその新作が2018年1月に発表された。驚くべきことに、前作の性能と薄さをそのままに、この新しいCal.1518にはさらにビッグデイトが搭載されている。本モデルを前に、ジュルヌ氏からどんな言葉が語られるのか楽しみだ。
デザイン面に関しては、新しい「クロノグラフ・モノプッシャー ラトラパンテ」には3種類が用意された。プラチナ950のケースにはブルーモーブカラーの文字盤が、18Kローズゴールドのケースにはルテニウムカラーの文字盤が組み合わされ、それぞれに18Kローズゴールド製のムーブメントが採用される。グレード5チタンのケースにはスレートカラーのアルミニウム合金製の文字盤が組み合わされ、ムーブメントもアルミニウム合金製だ。ケースと同素材のブレスレットはヴィンテージカーのバンパーから着想を得た緩衝ラバーが挿入される。またディプロイメント・バックルは長さを±5mm以下の範囲で調整することが可能だ。随所に巡らされたこだわりは、ぜひ実際に着用することで堪能したい。
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