1953年の発売以来、ダイバーズウォッチの原型となったブランパンのフィフティ ファゾムスは、多くのプロダイバーに支持されてきた。オリジナルが持つ主な技術面や審美面の特性が今回、チタン製ケースと組み合わせられたモデルとして新登場した。
ブランパン<フィフティ ファゾムス オートマティック>
自動巻き。35石。Tiケース(直径45mm)。300m防水。1,540,000円(税別)
ブランパン<フィフティ ファゾムス オートマティック>
自動巻き。35石。Tiケース(直径45mm)。300m防水。1,540,000円(税別)
1950年代の発売当初、初代フィフティ ファゾムスは、プロのダイビング仕様にデザインされたその実用的な機能性から、いち早く傑出したモデルとなった。ブラックの文字盤や逆回転防止ベゼルとコントラストを成す、蛍光塗料が塗布された幅の広いアワーマーカーや針、また磁気の影響からムーブメントを保護するための軟鉄製インナーケースを使用したスティール製ケースなどが、プロに信頼されたディテールだ。
2007年発表のモデルでアップデートされ進化を遂げていたが、エボニーブラックカラーとサテン仕上げのチタン製ケースとを組み合わせた「フィフティ ファゾムス オートマティック」モデルの新バージョンが発表された。
堅牢性はもちろん、耐衝撃性と耐腐食性に優れていることでも知られるチタンは、低密度のため、極めて軽量な素材でもある。特に大型の機材が必須のダイビング時に大きな魅力であることは間違いないだろう。
サファイアクリスタルのケースバックからはムーブメントを眺められるようになっており、特に高性能なゼンマイを収納するトリプルバレルシステムによって実現した5日間のパワーリザーブを発揮する、ブランパンの自社製キャリバー1315を見ることができる。ヒゲゼンマイはシリコン製で、磁気の影響を受けない。