RJ「アロー・スパイダーマン」
斬新な切り口でポップカルチャーとコラボレーション
マルコ・テデスキの指揮の下、スイス・ジュネーブの本社RJスタジオで2018年に再スタートを切ったRJ(ロマン・ジェローム)。その切り口は革新的かつユニークだ。
RJは過去にバットマン、スパイダーマン、スーパーマリオブラザーズ、パックマンなどDCコミックスやマーベルに登場するスーパーヒーローから、テレビゲームで愛されるキャラクターまで、ポップカルチャーのアイコンからインスピレーションを得たコラボレーションウォッチシリーズを送り出すことで、現代の時計製造の世界にその名を刻んでいる。ポップアイコンと高級時計という、一見すると相反するものが見事に融合した様子は時計愛好家でなくとも興味深く鑑賞することができるはずだ。
その他にも、RJはDNAコンセプトウォッチシリーズとして、アポロ11号が持ち帰った本物の月の粉塵、タイタニック号のスティールなど、身に付けた時に歴史の重みを感じさせるようなユニークな素材を使うことでも知られている。
スパイダーマンの世界観が凝縮されたタイムピース
1962年にマーベル・コミックの『Amaizing Fantasy』から登場したスパイダーマン。コミックス、アニメ、映画、と時代を越えて愛されてきたスーパーヒーローだ。
「あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン」というキャッチフレーズや、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という劇中せりふは熱烈なファンでなくとも聞いたことがあるのではないだろうか。
RJがスパイダーマンとのコラボレーションにおいて、作品の世界観を重視していることはこのタイムピースを見ることで明らかだ。RJ CEO兼クリエーションディレクターであるマルコ・テデスキはこう語る。
「この最初のウォッチのデザインや開発において、私たちに絶対的な信頼を寄せてくれたマーベル・スタジオのスタッフと緊密に仕事ができて光栄に思っています。改めて、RJはタイムピースで体現する形で、ポップカルチャーとコミックにオマージュを捧げています。スパイダーマンは時計の外装を超越したインスピレーションをもたらして、ムーブメントのデザインにその世界観をダイレクトに反映しています」
蜘蛛の巣状のダイアルなど、スーパーヒーローとその世界観からダイレクトに着想を得たデザインとシルエットで唯一無二を表現している、アロー・スパイダーマン。
RJ「ARRAW」シリーズの大きな特徴のうちのひとつはRJバンパー™️と独創性あふれるインターチェンジャブル ストラップシステムだ。ラグのビスを押しながらワンタッチで取り外すことができ、フォールディングバックルも工具を使用せずにレバーを押すだけで交換が可能。
また、素材の選択にも余念がない。アロー・スパイダーマンのストラップはブラックポリアミドを採用し、スパイダーマンのスーツのテクスチャーを連想させるものになっている。
手巻き(Cal.RJ-3005)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。ブラックカーボン(直径45mm)。100m防水。世界限定100本。238万円(税別)。