ピアジェからメテオライト文字盤の限定腕時計が登場した。文字盤のカラー展開は3色で、グレー、ゴールド、ブルーだ。
自動巻き(Cal.1203P)。25石。21600振動/時。約44時間のパワーリザーブ。PG、ブルーメテオライト文字盤。直径40mm。世界限定300本。422万4000円(税込)。
メゾンシグネチャー「アルティプラノ」に見る時計製造のノウハウとクラフツマンシップ
ピアジェの歴史は極薄ムーブメント開発を中心とした革新的な高級時計製造の歴史と表裏一体の関係にある。その技術力を象徴するモデルがアルティプラノだ。2019年のアルティプラノにおいてもっとも特徴的なものはメテオライト文字盤だ。メテオライト=隕石。宇宙のロマンが詰まったハードストーンを腕に乗せる楽しみを味わうことができる。ケースのピンクゴールドの柔らかく温かな印象と対照的にメテオライトの幾何学的で力強くダイナミックな存在感が美しいコントラストを生み出す。文字盤のカラー展開は3色で、グレー、ゴールド、ブルーがある。
ピアジェ自社製極薄型自動巻ムーブメント1203P。25石。21600振動/時。約44時間のパワーリザーブ。PG、グレーメテオライト文字盤。直径40mm。世界限定300本。(直営ブティック限定品)316万8000円(税込)。
ピアジェ自社製極薄型自動巻ムーブメント1203P。25石。21600振動/時。約44時間のパワーリザーブ。PG、ゴールドメテオライト文字盤。直径40mm。世界限定50本。(直営ブティック限定品)330万円(税込)。
ブティック限定品のインデックスカラーはニュアンスカラーのグレー。
グレーアリゲーターのストラップにピンクゴールドのケース、文字盤はゴールドのメテオライト。インデックス表示はベルトの色に近いニュアンスカラーのグレーだ。クラシックでエレガントな要素しかないように見えるデザインだが、ここはやはりメテオライトの個性的な表情が光る。
メテオライト文字盤の表面に見られる独特なラインはウィドマンシュテッテン模様として知られている。これは鉄隕石の断面に見られる結晶化したニッケル-鉄構造の特色を示している。融解状態の鉄が無重力で何百万年もかかって結晶化したことによるものだ。ダイヤモンドがその生成過程から地球内部の状態を記録した結晶と言われるように、メテオライトは銀河系の誕生を記録した結晶とも言える。ここまで壮大な天然素材をダイヤル部分に配備することは大胆で冒険的だとすら感じられるが、高級時計製造だけでなく、ジュエリー、ジェムの分野でも活躍するメゾンだからこそ臆することなく選択できた素材なのではないだろうか。