ピンクゴールドケースに黒文字盤はモテたい殿方に「クロキン」などと呼ばれて人気を博して来たが、次の流行を担うのはピンクゴールドケースにブルー文字盤だ。ウォッチコニサー、いわゆる時計通の評価を高める戦略を強化しているヴァシュロン・コンスタンタンは、ここでも36mmと36.5mmという、国際基準では「小さい」とか「レディスだ」とか言われるサイズのパトリモニーに、ミッドナイトブルー文字盤の新作を投入してきた。
シェアウォッチにも最適なケースサイズ
自動巻き。27石。2万8800振動/時。18PPGケース(直径36mm)。パワーリザーブ約40時間。30m防水。2,520,000円(税別)。直径36.5mmのダイヤモンドベゼルは3,840,000円(税別)
ピンクゴールドの36 mmと36.5 mmケースで男性ならびに女性向けに展開する「パトリモニー・オートマティック」は、ミッドナイトブルーダイヤルを採用。ヴァシュロン・コンスタンタンのアイコンである「パトリモニー」の、プレーンもしくはダイヤモンドをセットしたモデルのいずれも、信頼性あふれる正確さとともにタイムレスなエレガンスさが感じ取れるだろう。心臓部で正確な時を刻むのは、コート・ド・ジュネーブのモチーフや、マルタ十字を象ったオープンワークの22Kゴールド製ローターが備わる自動巻きムーブメント、キャリバー2450 Q6/2だ。ドレスウォッチとして洗練を極める2つのモデルは、ダイヤルの色に合わせたダークブルーで、縫い目のないように見えるアリゲーターレザーストラップが腕を包み込む。
驚くほど抑制の効いたエレガントなダイヤル
サンバーストサテン仕上げによる光の反射で明るく輝くこのミステリアスなブルーの色合いに対して、控えめに配されているのは、細身のアワーマーカーとダイヤルに埋め込まれた“パール”と呼ばれる丸いドットのミニッツトラック、そして6時位置の日付表示だ。このエレガントなダイヤルをピンクゴールド製の時針と分針が巡る。さらに時の流れを示す長いセンターセコンド針は、ダイヤル周縁の上品なカーブに合わせて微妙に先端が下に曲げられた古典的な意匠を踏襲している。