2019年、本質を求める紳士に相応しくこだわり抜いたタイムピースとして「ティソ ジェントルマン」を発表した。2020年はより都会的な洗練と普遍性を持ち合わせたスタイルにこだわった「ティソ ジェントルマン オートマティック」が追加された。
ティソ
ティソは1853年、スイスのヌーシャテル州のル・ロックルで、シャルル・フェリシアン・ティソとシャルル・エミール・ティソ父子の手により生まれた。トラディショナルウォッチにおいては世界1位の生産量を誇る企業だ。ティソの店舗やブランドロゴを思い浮かべてみてほしい。スイス国旗が使われている。スイス国旗を自社のロゴマークに取り入れることができるのは様々な条件がある。「スイス・メイド」を表記できるための条件を定めているのは、「スイスネス法」という法律。確固たるブランド力を誇る「スイス・メイド」を守るためのものだ。様々な条件をクリアしなくてはスイス国旗を使うことは許されない。
2017年より施行された新スイスネス法では、それまでムーブメント製造コストに対して5割以上がスイス製であることが必要であったが、新法では6割以上に引き上げられた。ティソはスイス・メイド、およびスイス国旗が持つブランド力に加え、166年にも及ぶ長い歴史を誇り、革新的な時計を数多く生み出している。1930年に世界初の耐磁性リストウォッチ「Tissot Antimagnetique(アンティ・マグネティーク)」を完成させ、先進的な機能と特殊な素材と細部への徹底的なこだわりで腕時計の潮流を作ってきた。
ティソ 「ティソ ジェントルマン オートマティック」
常に進化を続けてきたティソは2019年の夏に、本質を求める紳士に相応しくこだわり抜いた本物の精度、マテリアル、そしてクラフトマンシップを兼ね備えたタイムピースとして「ティソ ジェントルマン」を発表した。2020年はより都会的な洗練と普遍性を持ち合わせたスタイルにこだわったモデルが追加され、ティソ ジェントルマン コレクションとして選択肢が一層広くなった。
インスピレーション源となったのは60年代に実存したモデル。丹念な面取りと細部まで徹底したバッフィングによって仕上げられたアプライドインデックス、とりわけスマートな印象を与えるのは極細に仕上げられた秒針だろう。秒針が動くごとにその細さを感じることができ、ビジネスシーンにも嫌味なく映えるアップデートがなされている。ドルフィン針、時分針に施された蓄光塗料スーパールミノバの繊細なラインにも着目したい。針のデザインは時計の表情を左右するということが実感できる、洗練されたバランスになっている。
ストラップは3列リンクで構成されたスティールブレスレットと、ホワイトステッチが施されたカーフストラップの2タイプが展開されている。なくなり次第終了ではあるが、購入者を対象にオリジナルNATOストラップをプレゼントするキャンペーンも行われている。NATOストラップはネイビーでオンにもオフにも合わせやすく、都会的な印象だ。
ムーブメントにはPowermatic 80 Silicium(パワーマティック80シリシウム)が採用されており、約80時間のロングパワーリザーブを実現している。シリコン製のひげゼンマイを搭載し、耐磁性と長時間のパワーリザーブを両立している。シーンを問わず、現代紳士のライフスタイルに寄り添うタイムピースだ。
自動巻き(Cal.Powermatic 80 Silicium)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径40mm)。10気圧防水。9万5000円(税抜)