ブルガリが「バーゼルワールド 2020」への出展を辞退

2020.02.13

LVMH グループに属するブルガリは、2020年2月11日に「バーゼルワールド 2020」への出展を辞退することを決定した。

LVMH

ブルガリ・グループCEOのコメント

 ブルガリ・グループCEOのジャン-クリストフ・ババンはプレスリリースに次のようなコメントを寄せた。

「この決断は、決して容易なものではありませんでしたが、3月の市場を目前にブルガリとって最良の決断であると確信しております。これは、バーゼルワールドからの離脱を意味するものではありません。『バーゼルワールド 2021』の出展の可否は、6月末までに検討します。かねてよりお伝えしている通り、時計見本市への出展基準は、タイミングとコストです。ビジネスに対する投資とそれに対するリターンのバランスが見合わないと言えるでしょう」

 クロノス日本版からの照会に対して、ブルガリで時計部門の広報を担当するパスカル・ブランは不参加の理由を以下の通り補足した。

「この時期はクライアントが旅行したがらない。また、ブルガリは1月のドバイで大きな受注を得た。加えてババンが述べた通り、2020年のバーゼルワールドの時期が遅すぎる(これは多くのブランドが共有する意見だ)。2月の第1週にブルガリは参加取りやめを決定した」

 ブランが暗示したように、通称「コロナウイルス」の広まりが、最終的に不参加の後押しになったと見るべきだろう。事実、2月13日時点で、中国からスイスへの直行便はすべて止まっている。なおバーゼルワールド 2020に参加しない代わり、ブルガリはローカルマーケットで新製品の発表を行うとのこと。

 ブルガリは不参加を表明したが、同グループに属するウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤーなどは、バーゼルワールドに参加(2月13日時点)する。

ブルガリ