ガーミンジャパンは、GPSゴルフウォッチの最新モデル「Approach S62」を発売した。スマートフォンアプリ「Garmin Golf」と連動することで、プレイをサポートする機能が盛り込まれたゴルファーのためのGPSウォッチだ。
「Approach S60」の後継機種
充電式リチウムイオン(USB接続方式)。スマートウォッチモードで最大約14日間、GPSモードで最大約20時間。セラミックス(直径47mm、厚さ14.8mm)。50m防水。6万2000円(税別)。
ガーミンは1989年、アメリカで創業されたGPS機器メーカーだ。手掛ける分野は船舶、航空、自動車、スポーツ、アウトドアなど多岐にわたる。今回発売される「Approach S62」は、2017年に発売した「Approach S60」の後継機種。スタイルと機能をブラッシュアップし、ガーミンにおけるGPSゴルフウォッチの最上位モデルとなる。カラー展開はブラックとホワイトの2色。
また新モデルの発売を記念し、初回5000本限定でクラブトラッキングセンサー「Approach CT10」3個セットを同梱したスペシャルパッケージも発売。「Approach CT10」は、ゴルフクラブのグリップエンドに装着するトラッキングセンサーだ。これを付けることでラウンド中のすべてのショット位置、飛距離、使用クラブの番手がアプリ上で記録できる。コースを回る際に前回の記録を確認することで、より深い攻略法を練ることもできるようになる。
「Approach S62」に搭載された新機能とは
①大きくなったフルカラータッチスクリーンで文字盤の見えづらさを解決
「Approach S60」は、前作の「Approach S60」で1.2インチだったディスプレイを1.3インチに大型化。さらに直射日光の下でも見やすい、半透過型MIPディスプレイを採用した。半透過型MIPディスプレイとは、透過型液晶と反射型液晶の特性を併せ持った液晶ディスプレイのことだ。透過型液晶はバックライトを、反射型液晶は外光を光源としているが、半透過型液晶は両方の光源を持つ。ふたつの光源を使い分けることで、明るい場所でも暗い場所でも見やすい画面を実現している。
MIPはメモリーインピクセルの頭文字で、一般的な液晶ディスプレイに比べて7倍以上のバッテリー駆動時間を誇る。MIPの場合、液晶を構成する小さなピクセルのひとつひとつが別々の小さなメモリに接続されることにより、表示状態を記憶する。画面が更新された場合のみ、そのピクセルを書き換えるために電力を消費する。その他の書き換えが必要ないピクセルに関しては、電力を全く消費しないのだ。この利点は画面が静止している場合、消費電力がほぼゼロに近いということが挙げられる。
②頼れる「バーチャルキャディ」
プレー傾向や風速・風向きといった情報から、その場面で推奨されるクラブと狙うべきポイントを表示してくれるのが「バーチャルキャディ」機能だ。ただしこの機能を使うには、過去5ラウンド以上のデータを記録したスマートフォンアプリ「Garmin Golf」とのデータ連携が必要となる。
③風を読みながらプレーが可能な「風速・風向表示」
「バーチャルキャディ」機能と同様に、アプリと連携すれば画面に風速と風向きを表示することができる。どのクラブを使ってどの方向にスイングすべきか、簡単にわかる優れものだ。
④よりハイスコアを狙える「ハザードビュー」
マップ上にハザードの位置が表示され、そこまでの距離もひと目で分かる、便利な「ハザードビュー」機能を搭載。画面をスクロールすれば、各ハザードの位置も確認できる。コース戦略を立てる際に役立つ機能だ。
⑤バッテリーのスタミナが大幅に増量
大容量リチウムイオンバッテリーを内蔵することで長時間の稼働を実現。ゴルフモードでは最大約20時間、スマートウォッチモードでは最大約14日間稼働する。前モデルに比べゴルフモードでの稼働時間は2倍に増加、スマートウォッチモードでも約4日間稼働時間が延びている。
⑥自分のショットを分析できる
スマートフォンアプリ「Garmin Golf」と連携させることで、アプリに記録されたクラブごとのパフォーマンスデータを時計の画面から確認することができる。さらに別売りのクラブトラッキングセンサー「Approach CT10」とペアリングすれば、各ショットの傾向やスタッツといった詳細なデータを取得可能だ。
⑦光学式心拍計搭載で健康管理も簡単に
時計の裏側には光学式心拍計を内蔵。心拍数をモニタリングし、消費カロリーやストレスデータなど、健康管理に必要な情報を記録してくれる。ランニング時の心拍数も計測可能だから、ゴルフだけでなく他のスポーツをする際にも役に立つ。
⑧財布がなくても大丈夫な決済機能付き
ガーミンが提供するキャッシュレス決済サービス「Garmin Pay」を搭載。対応する主要銀行カードが利用可能だ。ゴルフのプレイ中など、財布やスマートフォンが手元にない場面でも素早く商品を購入できる。
前作から引き継いだ機能
<ゴルフ機能>
①ガーミンオートショット機能
ラウンド中のパッティングを除く、すべてのショット位置や使用クラブ、飛距離を自動的に計測、記録できる機能が「ガーミンオートショット」機能だ。モバイルアプリ「Garmin Golf」を使用することで、スコアカードやショット履歴などのデータを分析、パフォーマンス統計などを見ることができる。ゴルフの「見える化」をサポートし、ゴルファーの上達をサポートしてくれる。
②タッチターゲティング(3点間距離計測)
高感度GPSを搭載することで、グリーンまでのバックエッジや飛距離などの正確な距離を測定、画面に表示することができる。レイアップしたい場所やハザードまでの距離も、タッチパネルをタップすることで表示してくれる。全世界4万1000コースのデータを収録しており、コースデータの更新も無料だ。スコア記録機能はハンディキャップ、ステーブルフォードにも対応している。
③高低差情報
コースの高低差を考慮した推奨距離が表示可能。ワンタッチで高低差を除外した水平距離表示にも変更できる。正確なショットやクラブの選択に役立つはずだ。競技の際は機能を切ることも可能。
④グリーンビュー
グリーン形状やレイアウトを表示、画面をタップすることでピンの位置を調整できる。
⑤ピンポインター
ピンの方向と距離を教えてくれるアシスト機能付きだから、ピンが見えない場所からでも安心して狙うことができる。こちらも競技の際には表示をオフにすることが可能。
<スマートウォッチ機能>
①スマートフォン通知機能
互換性のあるスマートフォンとペアリングすることで、電話の着信やメール・LINEなどの受信履歴を表示。大切な連絡を見逃さない。
②ウォッチフェイスのカスタマイズ
「Connect IQストア」から文字盤のデザインやアプリ、ウィジェットをダウンロードでき、自分だけの時計にカスタマイズできる。
③マルチスポーツに対応
ガーミンのスマートウォッチに共通する、ステップ数などのライフログ機能を搭載。ランニング、サイクリング、スイミングなどのあらゆるスポーツに対応できる。
④取り付けが簡単なQuick Fit22 バンド
ワンタッチで交換できるQuick Fit22 バンドを採用。レザー、メタル、シリコンなど素材も表情も異なるバンドをシーンに合わせて付け替えられる。
言語は日本語のほか、英語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、マレーシア語に対応している。取引先のゴルファー友達への手土産にも喜ばれそうだ。