NATOストラップの名前の由来はNATO(北大西洋条約機構)ではない!

2020.04.25

オメガのNATOストラップは、遊び心あふれるアイテムだ。さまざまな素材と数え切れないほどのカラーバリエーションが魅力で、大切なタイムピースに付け替えるだけで、より自分らしい1本に早変わりさせることができる。真夏には特にNATOストラップへの付け替えがオススメだ。だがしかし、NATOストラップの語源や歴史について知る人は少ない。

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オメガに学ぶNATOストラップの歴史

 オメガのNATOストラップは、第2次世界大戦中に英国のパイロットや航海士、そして軍人が使用していたレザーやキャンバス製のストラップを起源としている。その頃の腕時計のストラップの取り付けには、安全性を考慮して取り外し可能なバネ棒ではなく、ハンダ付けの固定式バーが用いられていた。これはバネ棒に比べて壊れにくく、緊迫した状況下でもストラップが外れる危険性が低かったからだ。第2次世界大戦末期、英国防衛省は現在でも知られている防水腕時計(W.W.W.)の規定を制定し、オメガはこの規定を満たす膨大な数の時計を納品していた。もちろんこれらの時計は、固定式のバーに1本のストラップを通したスタイルだった。


英国防衛省はストラップの製造方法についても詳細に決めた

 1948年からは、英国軍のための新しい腕時計について特別委員会による協議が始まり、やがてDEF 3 スタンダードという規定が発表された。これは耐磁性、防水性、耐衝撃性を時計に条件付けるものであり、さらにストラップの製造方法についても詳細に決められた最初の規定であった。そして1950年代初頭、この規定を満たした新しい腕時計の相当数の注文を受けた最初の企業がオメガだったのだ。


名前の由来はNATO(北大西洋条約機構)ではない

現在のオメガのNATOストラップは、数百種類にも及ぶカラーバリエーションを持ち、単色から国旗をモチーフにしたデザインのものまで豊富に揃っている。たくさんのデザインの中から誰もが自分にぴったりのNATOストラップを見つけることができるだろう。しかも付け替えは簡単なので、ファッションに合わせてストラップも簡単に着替えられる。

 1973年には、サイズ、色、素材などに至るまでさらに細かいストラップの製造方法が制定された。英国軍人の標準装備のひとつとなったこのストラップは、NATO(北大西洋条約機構)そのものではなく、その加盟国メンバーによって承認されていた13桁のNATOストックナンバー(NSN:National Stock Numberとも言う)にその名の由来があり、しばらくの間「G10 NATOストラップ」(G10:このストラップの申請に必要な書類の名称)というニックネームで呼ばれていた。

 やがて、このストラップの頑丈さ、レトロな見た目のカッコよさ、そして歴史的背景に引かれてコレクターが増えていったのである。

オフィシャルサイトのNATOストラップのページ:https://www.omegawatches.jp/ja/accessories/nato-straps/product



Contact info:オメガお客様センター Tel.03-5952-4400