防水・防塵時計を作り始めてから80年以上の歴史を誇るティソ。2020年7月、そんな同社から、日本のためだけに誂えたダイバーズウォッチ「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム ジャパンリミテッドエディション」が登場する。
ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム ジャパンリミテッドエディション
ベースモデルは、ティソのフラッグシップムーブメント、パワーマティック 80 シリシウムを搭載した「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム」だ。ベースとなったのはティソの属するスウォッチ グループが製造するETA2824-2。しかし、振動数を見直すなどでパワーリザーブが約80時間に伸びたほか、シリコン製のヒゲゼンマイがスポーツウォッチに相応しい高い耐磁性と耐衝撃性をもたらした。なお、ティソは公言していないが、ヒゲゼンマイがシリコンと言うことは、ムーブメントの緩急装置はフリースプラングテンプである。10年ほど前は、ロレックスやハイエンドのメーカーしか採用しなかった機構が、エントリーモデルに載るとは誰が想像しただろうか?
また、ねじ込み式のリューズとケースバックにより、ダイバーズウォッチに相応しい、300mもの高い防水性能をもつ。ダイバーズウォッチには欠かせない逆回転防止ベゼルは、なんとセラミックス製。アルミ製と異なり、タフに使っても傷が付くことはない。また、風防のガラスも、ミネラルではなく傷のつきにくいサファイアクリスタル。正直、この価格では想像できないほどの充実ぶりだ。
このモデルをベースに、デイリーに着けたくなるようなモディファイを加えたのが本作だ。文字盤には、落ち着いたライトグレー文字盤を採用するほか、ダイアルと同色のキャンバスストラップが付属する。また、「日出ずる国、日本」向けの限定らしく、秒針のポインターには日の丸を想起させる、赤のドットが配されている。高いコストパフォーマンスはそのままに、普段使いできる控えめさと、日本限定らしさを盛り込んでみせたジャパンリミテッドエディション。これからの夏には、うってつけの1本と言いたいところだが、限定数はわずか500。検討中の方はお早めに。
自動巻き(Cal.パワーマティック 80 シリシウム)。25石。2万1600振動/時。SS(直径43mm、厚さ12.7mm)。パワーリザーブ約80時間。300m防水。SSブレスレットとキャンバスストラップ付属。特製ケース入り。日本限定500本。予価11万円(税別)。7月発売予定。
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