ブランパンのアイコニックな「フィフティ ファゾムス」シリーズからチタン製ブレスレットタイプが登場

ブランパンのアイコニックな「フィフティ ファゾムス オートマティック」および「フィフティ ファゾムス ラージデイト」からチタン製ブレスレットを備えたスポーティーかつシックな3モデルが発表された。

ブランパンの豊かな伝統に基づく「フィフティ ファゾムス」コレクション

　ブランパンを代表するモデルとも言える「フィフティ ファゾムス」の歴史はブランパンが初のモダンダイバーズウォッチを発表した1953年にまでさかのぼる。フィフティ ファゾムスという名前は「50ファゾムス」（ファゾムスは水深を表す単位で1ファゾムス＝約1.83m）、つまり約91mの防水性能を持つことを示す。

　フランス海軍からの依頼で開発されたという経緯もドラマティックだ。この53年発表のオリジナルモデルは、現代のダイバーズウォッチの原型としての地位を確立する要因となった主要な特徴的要素を備えている。高度な防水性能はもちろんのこと、海の中での安全性への一翼を担う回転ベゼル、視認性の高さはまさに理想的なダイバーズウォッチの要素だ。また、デザイン上での大きな特徴のひとつが4時と5時位置の間に日付表示を設けていることだろう。2007年発表のモデルから引き継がれるDNAだ。

　このように、ブランパンはダイバーズウォッチの定義においてパイオニア的役割を果たす一方で、タイムピースの製作において革新的な素材をいち早く採用してきた。実際、ブランパンが最初にチタンを腕時計に採用したのはアメリカ海軍掃海艇チームのために「MIL-SPECⅡ」モデルの特別シリーズを製作した1960年代初めまでさかのぼる。

　同作では一定水準以上の防水性能を確保するために、ケースの裏蓋にチタンを使用しているのだ。当時、チタンは主に航空宇宙産業のために確保されている素材であり、時計製造産業においてはこの使用が初とされている（なお、“チタンケース”の時計が登場するまでには70年のシチズン「X-8 クロノメーター」まで待たなければならない）。

「フィフティ ファゾムス オートマティック」および「フィフティ ファゾムス ラージデイト」の今作の特徴はやはり際立った軽さのチタン製ブレスレットだろう。過去作のステンレススティールやセイルキャンバスストラップ、NATOストラップとはまた違った楽しみ方が提案される。

　仕上げが難しいとされるチタンは、一連の組立てと仕上げの工程に大変な労力を要する。ブレスレットは手作業によるサテン仕上げのリンクを結合するようにピンが貫き、手首に滑らかでしなやかにフィットする理想的な着け心地を実現している。特許取得済みのシステムによって、通常は各コマの側面にあるピンがリンクの後ろ側に配置されているので、ブレスレットのエッジは滑らかな外観と感触を実現する。これらの技術の組み合わせによってケースとブレスレットがシームレスで一体になっているところに着目したい。

　ダイアルにはスーパールミノバが塗布されたアワーマーカーや針がさまざまな環境下においても高い視認性を確保し、対傷性の高いサファイアインサートの逆回転防止ベゼルなど、ダイビング機器の特性をすべて兼ね備えている。

　30気圧防水（約300m）で直径45mmのチタン製ケースを備える「フィフティ ファゾムス オートマティック」および「フィフティ ファゾムス ラージデイト」にはそれぞれ、自社製ムーブメントCal.1315（フィフティ ファゾムス オートマティック）およびCal.6918B（フィフティ ファゾムス ラージデイト）が搭載されている。これらのキャリバーはシリコン製ヒゲゼンマイの採用によって高い耐磁性能を備え、連結した3つの香箱により約5日間の十分なパワーリザーブを実現する。

　ケースバックはサファイアクリスタルとなっていて、緻密な仕上げを鑑賞することができる。軽量かつ堅牢な両モデルはスポーティーでエレガントな時計を好み、日常使いできる大きめのタイムピースでありながら、軽やかなデザインを求める人々を魅了する。

2020年 ブランパンの新作時計 実用性を増した永久カレンダーなど

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ブランパン「フィフティ ファゾムス」／時計にまつわるお名前事典

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