オメガから発表された「デ・ヴィル トゥールビヨン ナンバード エディション」はマスター クロノメーター認定を受けた初の手巻き式センタートゥールビヨンである。オメガはこの新作によって「1万5000ガウスの磁場においても正常に回転し続ける耐磁性能を持つ秒針付きセンタートゥールビヨン」という金字塔を打ち立てた。そんな記念すべきモデル、「デ・ヴィル トゥールビヨン ナンバード エディション」はオメガの「アトリエ トゥールビヨン」でも選り抜きの時計職人が作るタイムピースである。
オメガ「デ・ヴィル トゥールビヨン ナンバード エディション」
ストラップはブラックのアリゲーターストラップ、18Kセドナ™️ゴールド製バックルに18Kカノープス™️ゴールドで施されたオメガのロゴが刻まれる。手巻き(Cal.2640)。50石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kカノープス™️ゴールド×18Kセドナゴールド(直径43mm、厚さ12.7mm)。30m防水。1880万円(税別)。7月発売予定。
マスター クロノメーター認定のセンタートゥールビヨン
この特別なタイムピースはオメガで初めてマスター クロノメーター認定を受けた手巻きセンタートゥールビヨンウォッチだ。マスター クロノメーターの認定を受けるには巨大な磁石を備えた装置の中に時計を入れ、1万5000ガウス(これはMRIが発する磁気レベルと同等)もの磁場の下でも正確な動作を刻むかなど、耐磁性能に関しての試験だけでも複数が行われる。
現代社会の日常においては磁気帯びが発生するさまざまな状況が考えられる。現代社会において多くの腕時計はスマートフォンやPCによって精度に関する悪影響を受けているのだ。
もちろん、マスター クロノメーターの認定は磁場への耐性だけでなく、文字盤中心にトゥールビヨンを搭載するCal.2640が日差0〜+5秒/日という高い精度を実現していることも証明している。
2種類のゴールドを取り入れたデザイン
ミドルケースとリュウズのロゴを18Kカノープス™️ゴールド(ホワイトゴールドの合金)で、ラグやリュウズ、裏蓋などその他のヘッドに関する部分を18Kセドナ™️ゴールドで構成するこのモデルは、ポリッシュ仕上げの18Kセドナ™️ゴールド製ベゼルが同じ光沢のある素材のロゴとレタリングを施したサンブラッシュ仕上げのダイアルを囲むデザインとなっている。
この18Kカノープス™️ゴールドはまばゆい輝きと透き通る白さ、そして経年変化しにくいことが特徴だ。オメガが開発した2種類のゴールドが優美に調和し、ブラックのPVD加工が施されたダイアルのダークな色合いをより印象的に表現している。そして、センターに配置されたチタン製のトゥールビヨンケージとベースは他に例を見ない存在感とオメガ独自のスタイルを示している。
トゥールビヨンでも時計業界の常識を覆してきたオメガ
オメガがこれまで培ってきたトゥールビヨンの歴史においても今回の新作は重要な節目となる。これまでの同社のトゥールビヨンに関する偉業としては、1947年に腕時計用のトゥールビヨンムーブメントを開発したことが挙げられる。
オメガはこのムーブメントでヨーロッパにある3つの天文台で行われた時計の精度を競うコンクールに参加し、誇るべき記録を打ち立てた。それから約50年後の1994年、ダイアルのセンターにトゥールビヨンキャリッジを配置した初の手巻き式センタートゥールビヨン腕時計を発表し、さらにその10年後の2004年には、クロノメーター認定を受けたトゥールビヨンモデルを発表してる。
今回の新作「デ・ヴィル トゥールビヨン ナンバードエディション」はオメガのアトリエトゥールビヨン にて、少数精鋭の職人たちが1点ずつ手作業で製造している。完成させるまでには約1カ月間の時間を要する。
そんなスペシャルピースにふさわしく、特製ボックスやトラベルポーチ、クラウンワインダー、個別番号を記載した証明書が付属する。
Contact info: オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
https://www.webchronos.net/features/42265/
https://www.webchronos.net/features/42118/
https://www.webchronos.net/features/30395/