シチズンの独自素材「スーパーチタニウム™」製の月着陸船部品の試作品が完成

2020.08.20

シチズンは、コーポレートパートナー契約を結ぶ株式会社ispaceの⺠間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のランダー(月着陸船)の着陸脚の一部パーツに採用予定である、シチズン独自の素材「スーパーチタニウム™」を使用した試作品が完成したことを発表した。

HAKUTO-R

「HAKUTO-R」は2022 年の月面着陸を目指し、ランダーとローバーの開発を進めている。フライトモデルの製造に向けて両社エンジニアで引き続き検討され、必ずや成功に導かれるであろう。


月面着陸脚の回転軸および連結部分の試作部品

HAKUTO-R

今回「スーパーチタニウム™」で作られたのは、着陸脚の回転軸および連結部分の試作部品。月面着陸時の衝撃に耐えるために、着陸脚には、軽く、強度のある素材が必要となる。さらに回転軸および連結部分は可動部であるため、硬さに加えてなめらかさが求められる。パーツに使用されている表面硬化技術「デュラテクトDLC」は、キズに強いだけでなく、表面が非常になめらかなことが特⻑である。


チタニウム技術50 周年記念フラッグシップモデル

HAKUTO-R



チタニウム技術50周年記念フラッグシップモデル「SATELLITE WAVE GPS F950」
光発電エコ・ドライブ(月差±5秒)。スーパーチタニウム™(デュラテクトDLC/デュラテクトサクラピンク/直径47.5mm、厚さ14.7mm)。10気圧防水。世界限定550本。50万円(税別)。2020年冬発売予定

 DLC(Diamond-Like Carbon)は、一般的にも使用される技術だが、シチズンのデュラテクトDLC は、中間素材に徹底的にこだわることで密着性を向上。表面加工がはがれにくく耐久性に優れている。さらに、強度だけでなく、腕時計に使用する素材としての見た目の美しさにもこだわってきた。50 年もの間、腕時計の実用性と審美性のために培ってきた独自のチタニウム加工技術が、軽さ、強度、摩擦が少ないなめらかな素材である点が宇宙機にも応用できそうだと判断され、ランダー部品の試作品を完成した。


ステンレスより約40%軽く耐傷性が高いスーパーチタニウム

デュラテクト

シチズン独自の技術により、純チタニウムに表面硬化技術デュラテクトを施しステンレスの約5 倍以上の硬さを実現。キズに強く、軽く肌にも優しいので、快適な着け心地で使用できる。(ステンレスのビッカース硬度は約200Hv)1970年にシチズンが世界初のチタニウムケースの腕時計を発表して以来50年かけてスーパーチタニウムTM へと進化させてきた。
チタニウム技術50周年スペシャルサイト
https://citizen.jp/titaniumtechnology50th/index.html


Contact info: シチズンお客様時計相談室 フリーダイヤル 0120-78-4807


シチズンのチタニウム技術50周年を記念する限定「サテライト ウエーブ」


https://www.webchronos.net/news/47935/
シチズン「スーパーチタニウム™」を月着陸船と月探査車に活用


https://www.webchronos.net/news/35132/
シチズン「プロマスター」シリーズから世界初の光発電GPS衛星電波ダイバーズウォッチが登場

https://www.webchronos.net/news/41756/