2000年にブルガリが傘下に収めた天才デザイナーの名を冠したブランドが再びスポットライトを浴びた。ブランドの卓越した技術を巧みに取り入れ、ジェラルド・ジェンタのスピリットを伝える新たなモデルが登場する。
自動巻き(cal.BVL 300)。33石。28,800振動/時。約42時間パワーリザーブ。Tiケース(直径43mm、厚さ12mm)。100m防水。価格未定。12月発売予定
20世紀の最も傑出したウォッチデザイナーとして、多くの人々に認められているジェラルド・ジェンタ。彼に敬意を捧げた最新のジェラルド・ジェンタモデルで、ブランドのシグネチャーの1つを蘇らせた。ジェラルド・ジェンタの革命的なスピリットをまさに代表する厚手で丸みのあるおなじみのアリーナケースに収めたタイムピースは、なめらかで幅が広く、カーブしたブラッシュ仕上げのチタン製ベゼルが特徴だ。
「ジェラルド ジェンタ」ブランドの復活
2019年に50周年記念モデルとして発表した 「ジェラルド ジェンタ アリーナ バイ レトロ 50周年記念モデル」は、プラチナ製のベゼルとケース、ブルーのダイアルとストラップを特徴としていた。アイコニックな1969年のデザインをベースに、再考したジェラルド・ジェンタのロゴを施したこの新作ウォッチの発表で、ジェラルド・ジェンタ ブランドの復活が告げられたのだ。今年ブルガリは、2020年の新モデルの発表とともに、今後も予定されている製作中のモデルがあることを合わせて発表している。
ジェンタの特徴はジャンピングアワー
この新しい2020年の「 ジェラルド ジェンタ アリーナ バイ レトロ スポーツ 」は、12時の位置に施した窓に表示するジャンピングアワーが特徴で、分表示はブラックとアンスラサイトのダイアルの上半分で弧を描き、60分ごとに分針がゼロに戻る。同様に日付は6 時の位置に小さめな弧を描くように表示された。BVL 300キャリバーで駆動し、両方向巻き上げ式自動巻きムーブメントで42時間のパワーリザーブを有し、傷防止加工のサファイアのケースバックを通してその複雑機構を見ることができる。チタン製のバックルを施したマットブラックのアリゲーターストラップ付きである。
古代のアリーナの構造に着想を得た建築的なケース形状
ブランドのシグネチャーである初代のアリーナウォッチは、古代のアリーナの構造に着想を得た建築的な形状が特徴だ。古代のアリーナ は闘技会やさまざまな見せ物を行う場所として使われ、ルディと呼ばれたこの闘技会ではグラディエーター(剣闘士)と珍しい動物との戦いを見せていた。これは力や一族の名声を見せつける ためのものであり、当時大変な人気があったのだ。
2000年、ジェラルド・ジェンタブランドはブルガリの傘下に収まり、続いてそのチーム、アーカイブ、知見もル・サンティエにあるブルガリウォッチのマニュファクチュールに統合された。この統合により 、数十年間育まれてきたジェラルド ジェンタの専門技術は、ブルガリが複雑時計の製造を可能にするための基盤を築く助けとなった。そして、このたびブルガリは、ジェラルド・ジェンタのロゴを施した新しいモデルを発表し、ジェラルド・ジェンタのヘリテージに再びスポットライトを当てる。ブランドの特徴的なデザインコードと機械式ムーブメントに新たな命を吹き込み、再生への道へ踏み出す。
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