オリエントスターの「メカニカルムーンフェイズ」に新しく5種が追加される。そのうち2種は、現行モデルの細部をアップデートした“新定番”モデル、ほか3種は流氷をモチーフとした“新提案”モデルだ。どちらも2020年11月19日発売予定。
伝統を守りつつ進化を続ける姿勢を映し出す“新展開”
オリエントスターのクラシックコレクションを代表する「メカニカルムーンフェイズ」に、新しく5種類のモデルがラインナップされる。同ブランドは、2017年にブランド初となるムーンフェイズ搭載モデルを発表し、その手ごろな価格と高いクオリティによって一躍話題となった。今回発表されたモデルは、ムーブメントがアップデートされ、約50時間のパワーリザーブを備えている。ブランドの顔となりつつある「メカニカルムーンフェイズ」を正統進化させた“新定番”の2モデルと、新たなテーマを取り入れた“新提案”の3モデル展開だ。
新定番モデルは、OSマークをあしらった文字盤やローマンインデックスを踏襲しつつ、針の太さと長さを微調整している。これは、インデックスとの関係を0.01mm単位で見直すことにより、判読性と視認性をより高めることが狙いだ。並べてみなければ気付かないほどであるが、元のデザインが完成しているからこそ、あえて最小限のアップデートにとどめたのだろう。
一方で新提案モデルは、定番とは一味違う、よりポエティックなデザインに仕上がっている。ダイアルは外周に向かうにつれ暗くなるグラデーション。文字盤には流水を表現した型打ち模様が施され、時分針の形状も改められている。剣先にあるダイヤ型のくぼみには塗料が流し込まれ、視認性を高めている。これらの意匠とムーンフェイズが組み合わさった様は、流れる川とそれを照らす月、針のダイヤが表す星々の煌めきなど、幻想的な風景をダイアルに凝縮したかのようだ。
オリエントスターが採用する46系ムーブメントは、1971年の登場以来、基本スペックの向上や複雑機構の追加など、幾度も進化を遂げてきた。伝統を守りつつも攻めの姿勢を持つ同ブランドの精神は、まさにこの新定番モデルと新提案モデルにも表れていると言えるだろう。
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