ブルガリ【2021 新作】あでやかなクジャクをモチーフとした「ディーヴァ ドリーム ピーコック」3モデルが登場

ブルガリのレディスウォッチコレクション「ディーヴァ ドリーム」から、クジャクをモチーフとした「ディーヴァ ドリーム ピーコック」3モデルが発表された。オートジュワイアリーとオートオルロジュリーを融合させたこの新作では、マルケトリやハンドペイント、シャンルベ技法を用いて芸術的なタイムピースを作り上げている。

古代より信仰されるクジャクをあしらった「ディーヴァ ドリーム ピーコック」

　ブルガリの「ディーヴァ ドリーム」は、古代ローマの遺跡であるカラカラ浴場のモザイクにインスピレーションを得た、扇形のモチーフを特徴とするレディスウォッチコレクションだ。コレクション名の「ディーヴァ」は、イタリア語で「女神」を意味する。現代では、成功した女性歌手や女優を指す言葉として用いられることが多い言葉でもある。ディーヴァ ドリームコレクションでは、1950年代後半のローマを描いた映画「甘い生活（原題：La Dolce vita）」に登場するような、魅力的で華やかな女性にオマージュを捧げている。

　今回発表された「ディーヴァ ドリーム ピーコック」の3モデルは、その名の通り美しい羽根を持つクジャクをテーマとする。クジャクはローマ神話のディーヴァ（女神）であるユーノーのシンボルとされ、古代ローマのモザイク画にもたびたび描かれている鳥だ。そのきらびやかな姿は、コレクションがオマージュを捧げる女性像と重なる。

「ディーヴァ ドリーム ピーコック ディスキ」

　本物のクジャクの羽根をダイアルに配した「ディーヴァ ドリーム ピーコック ディスキ」では、マルケトリと呼ばれる象嵌細工によってこの芸術的な文字盤を作り出した。厳しく選別された羽根は、1枚1枚蒸気にかざして自然な輝きを引き出した後、形を整えて接着し、決められたフォルムにカットされる。こうして作られた小さな羽根のパーツを組み合わせることで、独特の質感を持つ深い緑と青のモザイクダイアルが完成するのだ。

　搭載するのは自動巻きムーブメント、キャリバーBVL 308。ダイアル中央の「目」の部分と、外側のモザイク部分の2枚のディスクが回転することで、ペアシェイプとラウンドシェイプのダイヤモンドがそれぞれ時と分を表示する。また中央のディスク外周とベゼルに配されたダイヤモンドとサファイアは、単なるデザインではなくインデックスとしても機能している。コレクションの特徴でもある扇形のラグにもダイヤモンドをセッティングした、きらびやかなこのモデルは世界限定50本での展開となる。

「ディーヴァ ドリーム ピーコック ダイヤモンド」

「ディーヴァ ドリーム ピーコック ダイヤモンド」では、白く輝くマザー・オブ・パールを背景にハンドペイントで色鮮やかなクジャクの姿を描き出した。クジャクの輪郭にはシャンルベと呼ばれる金細工の技法を用いている。この技法は土台となる金属を彫りこみ、その内側に細密画（ミニアチュール）やエナメルを施すものだ。

　クジャクの体を覆う羽根は扇形にかたどられ、ひとつひとつに繊細なグラデーションがつけられている。ところどころに配されたダイヤモンドの羽根や、マザー・オブ・パールの背景にきらめくゴールドの星が、全体を引き締めるアクセントとなっている。全面にダイヤモンドがセッティングされたブレスレットは、扇型のモチーフが連なるデザイン。ディーヴァ ドリームのシグネチャーを、ブレスレットのコマという形で取り入れている。

「ディーヴァ ドリーム ピーコック トゥールビヨン ルミエール」

　スケルトンダイアルに扇形にカットしたクジャクの羽根をはめ込んだ「ディーヴァ ドリーム ピーコック トゥールビヨン ルミエール」は、オートジュワイアリーとオートオルロジュリーの融合を堪能できる時計だ。6時位置のトゥールビヨンの周りに配したクジャクの羽根は、美しい光沢とグラデーションを持つものが選び抜かれ、ひとつひとつ扇形に切り抜かれていく。この緻密なダイアルは、ひとりの職人が6週間もの時間をかけて製作している。

　搭載するのはスケルトン仕様のトゥールビヨンムーブメント、キャリバーBVL 208。ムーブメント自体にも繊細な仕上げが施されており、シースルーバックからはその仕上げを存分に眺めることができる。扇形のラグとベゼルにダイヤモンドを、リュウズにはカボションカットのブルーサファイアを配して、ジュエリーウォッチとしての美しさも兼ね備えたこのモデルは、世界限定10本での展開となる。