セイコーは、セイコースタイルの真髄を受け継ぎ、正統進化させたグランドセイコーの新たなデザインシリーズ「Series 9」から、次世代メカニカルムーブメント、キャリバー「9SA5」を搭載したレギュラーモデルを3月6日(土)より発売する。
新デザインシリーズ「Series 9」
このモデルの外装は、1967年に44GSで確立したデザイン文法を継承しながら、美しく光を流す造形を基本としつつ「光と陰の間」に美を見出す日本の感性を取り込み、本質的な視認性や装着性を一層進化させることを目指した新しいデザイン文法によって導かれている。
ザラツ研磨による歪みのない鏡面と繊細な筋目で仕上げられたケースは、美しく放たれる光と深い陰だけでなく、その中間で移ろう柔らかな光の階調をも描き出す。ダイアルにおいては、深く溝を入れた存在感のあるインデックスと、力強い対比によって識別性を高めた立体的な時分針が組み合わさることで、視認性の更なる向上を実現。また、ホールド感を高めたブレスレットや、重心を低く抑えながら腕なじみ良く設計されたケースによって装着性が向上している。
グランドセイコーのデザイン文法を正統進化させた本デザインシリーズは「Series 9(シリーズナイン)」の名称で今後も継続展開される。
生命力あふれる荘厳な白樺林をダイヤルに表現
機械式グランドセイコーの製造拠点「グランドセイコースタジオ 雫石」の近くには、日本有数の白樺の群生地域がある。高原の澄んだ空気をまとい、すらりと高く伸びた白樺が奥行きを持って幾重にも林立する神秘的な光景からは、自然の美しさや力強さが感じられる。本作では、この壮麗な白樺林をダイナミックな型打模様と繊細なカラーリングを施したダイアルで表現している。
繊細なストライプ模様「雫石川仕上げ」
裏ぶたからのぞくムーブメントにも、雫石の自然から着想を得た仕上げが施された。繊細なストライプ模様をあしらった「雫石川仕上げ」は、季節の変化に富んだ雄大な雫石川の流れを想起させる。
次世代グランドセイコーキャリバー「9SA5」
本モデルには、2020年に誕生したグランドセイコー専用のメカニカルハイビートムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載されている。この次世代ムーブメントは、デュアルインパルス脱進機(高効率な脱進機)やツインバレル(二つの動力ぜんまい)を採用することにより、3万6000振動/時のハイビートでありながら、最大巻上時には約80時間駆動を達成するとともに、独自の水平輪列構造によって薄型化を実現した。
グランドセイコー「Heritage Collection Series 9」
自動巻き(cal.9SA5/平均日差+5~-3 秒)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。95万円(税別)。3月6日発売予定。
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