グランドセイコーが2021年より展開を始めた新デザインシリーズ「Series 9」から、セイコー創業140周年を祝う限定モデルが登場。大樹の年輪を思わせる有機的な模様を取り入れたダイアルは、140年の月日の中で遂げてきた同社の進化を表現しており、創業者 服部金太郎の「常に時代の一歩先を行く」という信条を継承する。
創業者の信条を継承する特別なダイアル
グランドセイコーの新たなデザインシリーズ「Series 9」から、セイコー創業140周年を祝う限定モデルが登場した。
かつて「東洋の時計王」と呼ばれ、日本の時計産業を牽引してきたセイコーの創業者、服部金太郎。彼は「常に時代の一歩先を行く」という革新の精神と、「急ぐな休むな」という進化の精神を信条とし、精巧で品質の高い製品を世に送り出してきた。その想いを継承する今作には、長い歴史の中で同社が培ってきた技術や情熱が込められている。この記念モデル用に特別に製作されたダイアルは、1年ごとに一層ずつ年輪を重ね、長い歳月をかけて成長していく大樹を表現しており、木目模様が施された。
黒に包まれながらも独創的な雰囲気を放つ今作のダイアル。グランドセイコーに採用されている従来の型打ち模様よりも高低差を広げ、木目模様の溝にも数百カ所に及ぶ細かな筋目加工が施されている。
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。Pt(直径40mm、厚さ11.7mm)。日常生活用強化防水(10気圧防水)。世界限定140本。600万円(税別)。7月23日発売予定。
「Series 9」の進化
2021年からグランドセイコーの一部のモデルで採用されている、新たなデザインシリーズ「Series 9」のひとつが今作だ。Series9では、1967年に44GSで確立した造形を継承しながら、視認性や装着感をより一層進化させた。
黒に覆われたダイアル表面との対比を強調したインデックスは、18Kゴールド製で中央に深い溝が入れられている。立体的な針とも相まって、視認性は確かなものだ。
そしてザラツ研磨による鏡面と繊細な筋目で仕上げられたケースに改められた。美しく放たれる光と深い影だけでなく、その中間で移ろう柔らかな光の階調も描き出すという、光の反射まで考慮された仕上がり。重心を低く抑えた設計は、装着感の向上にも貢献している。
次世代のスタンダード「9SA5」
今作には同社の自社製ムーブメントである「9SA5」が搭載されている。2020年に誕生し、次世代のグランドセイコーを担う革新的な設計を持つ。
高効率なデュアルインパルス脱進機やツインバレルを搭載することで、毎時3万6000振動というハイビートでありながら、約80時間のパワーリザーブを実現している。また、独自の水平輪列構造を組むことで薄型化にも成功した。
サファイアクリスタル製のケースバックからは、受けに施されたストライプ模様や青焼きされたネジなど、その美しい姿を眺めることができる。
2021年7月23日より140本限定で発売される予定の今作。創業者の信条を受け継ぐ希少な1本を、是非とも一度手に取ってみてほしい。
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