ショパールは同社のマニュファクチュールの設立25周年を記念し、ジャンピングアワーを搭載した初めてのモデル「L.U.C クアトロ スピリット 25」を発表した。100本限定で製作される本作は、6時位置に時表示のための小窓が配置された。同社が独自に開発したクアトロ テクノロジーにより、ジャンピングアワーを搭載した時計としては異例とも言える、約192時間ものパワーリザーブを備えている。
初のジャンピングアワー
1996年にショパール初の自社製ムーブメント「L.U.C」の製造拠点として設立されたショパール マニュファクチュールは、今年設立25周年を迎える。
この記念すべき年に発表されたのは、同社初となるジャンピングアワーを搭載した「L.U.C クアトロ スピリット 25」だ。全体的にシンプルでありながら、これまでのL.U.Cコレクションから受け継いだデザインコードによって成り立っている。
手巻き(Cal L.U.C 98.06-L)。42石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約192時間。18KRG(直径40mm、厚さ10.3mm)。30m防水。世界限定100本。
洗練を極めた外観
本作のダイアルは、6時位置にジャンピングアワーのための小窓を配した、ホワイトのグラン・フー・エナメルである。18Kエシカルローズゴールドをベースとし、マニュファクチュールの熟練した腕を持つ職人によって、820℃で何度も焼成を繰り返すことで生み出される。エナメルダイアルの製作には忍耐と粘り強さ、そして緻密さが不可欠。研磨によって丸みを持たせることで独特な風合いを演出し、最後に施されるロゴやミニッツトラックはブラックエナメルによって浮かび上がらせるのだ。
時表示のための小窓が6字位置にあるのは、1時間に1回、ジャンピングアワーが切り替わる瞬間の眺めを分針が妨げないようにするため。ホワイトエナメルの中に沈む丸みを帯びたアラビア数字が、端正な装いを引き立てている。
18Kエシカルローズゴールド製のケースは、ショパールの創業者、ルイ・ユリス・ショパールがかつて製作した懐中時計のハンターケースから着想を得てデザインされた。一見シンプルなラウンド型のケースに見えるが、段差のあるベゼルと丸く膨らんだ側面とで異なる仕上げが施されており、独特なフォルムを描いている。
美しくもパワフルなムーブメント
搭載するのは、自社製キャリバーL.U.C 98.06-Lだ。同社が独自に開発したクアトロ テクノロジーによって、厚さわずか4.85mmのなかに2組の積載式二重香箱、つまり4つの香箱を備えることで、約192時間ものパワーリザーブを実現した。ジャンピングアワーは時刻が切り替わる際にエネルギーを消費するため、この機構を搭載すると駆動時間が短くなる傾向にあるのだが、本作は異例とも言える長さだ。
このムーブメントは他の自社製キャリバー同様にジュネーブ・シールを取得している。それは、卓越した性能と同時に美しい装飾が施されている証明でもある。背面を大きく占める受け全体にはコート・ド・ジュネーブが施されており、各パーツの面取りやスワンネック緩急針の鏡面仕上げに至るまで、同社のクラフツマンシップを体現している。これらはシースルーバック越しに眺めることが可能だ。
熟練した職人の技が結集して生み出されたL.U.C クアトロ スピリット 25。ショパール・マニュファクチュールが歩んできた25年の歴史の到達点は、シンプルを極めるジャンピングアワーにあった。
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