A.ランゲ&ゾーネ【2021 新作】複雑機構を優美に組み込んだ「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」

2021.04.15

「Watches& Wonders 2021」でA.ランゲ&ゾーネが発表した「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」はその名称の通り、既存モデル「ランゲ1」に永久カレンダーを組み込んだ。雰囲気を異にするふたつのバージョンがラインナップされ、18Kホワイトゴールド製ケースを採用したものは150本のみ製作される。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー


ランゲ1の意匠を継ぐ複雑機構

 A.ランゲ&ゾーネは、ランゲ1ファミリーにパーペチュアルカレンダーを搭載した新作を追加した。時分表示やムーンフェイズ、アウトサイズデイトなどの各機能を、黄金比を取り入れてオフセンターに配置したダイアルは、見る者を魅了する同社のアイコンとも言える。その完璧なまでのバランスを一切崩すことなく、複雑機構であるパーペチュアルカレンダーを見事に組み込んだのが本作だ。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー

A.ランゲ&ゾーネ「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」
自動巻き(Cal.L021.3)。63石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KPG(直径41.9mm、厚さ12.1mm)。30m防水。1196万8000円(税込み)。

 同社が初めてこの複雑機構を搭載したのは、2001年に発表した「ランゲマティック・パーペチュアル」である。それ以降に発表した永久カレンダーを搭載したモデルは、クロノグラフやトゥールビヨンなどの別の複雑機構を併載したものばかりだった。ランゲ1ファミリーにおいては「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」が2012年に発表されている。今回の発表により、永久カレンダーのみを搭載した初めてのランゲ1となった。

 本作には2種類のカラーバリエーションが用意されている。グレーのシルバー無垢製ダイアルと18Kピンクゴールドケースを組み合わせたレギュラーモデルと、ピンクゴールドの無垢製ダイアルと18Kホワイトゴールドケースを組み合わせた150本限定モデルだ。アプライドインデックスと針の素材をケースに合わせ、全体的な色の調和を生んでいる。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー

A.ランゲ&ゾーネ「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」
自動巻き(Cal.L021.3)。63石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWG(直径41.9mm、厚さ12.1mm)。30m防水。世界限定150本。1328万8000円(税込み)。

考え抜かれたメカニズム

 自社開発のキャリバーとして67番目である自動巻きキャリバーL.021.3は「ランゲ1・デイマティック」に搭載されるL.021.1をベースとし、新開発の自動巻き機構を搭載したものだ。

 永久カレンダーの表示は、伝統的な48カ月車に取って代わる12カ月リングを導入し、このメカニズムは「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」で初めて採用された。ダイアル外周に配した月表示リングをはじめ、瞬転式の各カレンダー表示を動かすためには、従来よりも大きな力が必要だったわけだ。1度設定しておけば、2100年まで修正する必要がない。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー

122.6年で1日分の誤差しか生じない高精度なムーンフェイズは、デイ・ナイト表示と重なって2層構造となっている。これは2016年に発表された「ランゲ1・ムーンフェイズ」に初めて採用された新しい機構である。デイ・ナイトディスクが24時間で一回転するため、日中は明るいライトブルーの空に、夜間は星々が輝く夜空に月が浮かぶのだ。

 ダイアル側の美しさに加えて、シースルーバックから見えるムーブメントの仕上げには目を見張るものがある。ジャーマンシルバー製の輪列受けのグラスヒュッテストライプや、テンプ受けに手作業で施されたエングレービング、青焼されたネジで留められるゴールドシャトンは、A.ランゲ&ゾーネのお家芸だ。2度組み方式で組み立てたムーブメントは、高品質と高精度を保証する。

ランゲ1・パーペチュアルカレンダー


Contact info: A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845


2021年 A.ランゲ&ゾーネの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/62372/
A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア・アウトサイズデイト」にシルバー文字盤が追加発表

https://www.webchronos.net/news/57097/
発表と同時に完売したA.ランゲ&ゾーネの限定「サクソニア・フラッハ」ブラックゴールドストーンダイヤル

https://www.webchronos.net/news/57077/