A.ランゲ&ゾーネが2018年に発表した「トリプルスプリット」に、ブルーのダイアルとピンクゴールドのケースを組み合わせた新しいバリエーションが登場した。ファーストモデルと同様に100本限定で販売される。
画期的なクロノグラフに新たな選択肢
A.ランゲ&ゾーネはWatches & Wonders 2021の新作として「トリプルスプリット」に新たなバリエーションを加えた。ブルーダイアルとピンクゴールド製のケースを組み合わせ、独創性あふれるクロノグラフが新たな装いで登場する。
表示する要素が多いため、視認性には一層気を配ったカラーコンセプトが採用されている。ダイアルは深いブルーとロディウムカラーのサブダイアル、そしてラトラパンテの各針をシルバーとゴールドカラーに設定。時分針とバーインデックスの素材をケースに合わせることで、時計全体のカラーバランスを整えている。グレーのダイアルとホワイトゴールドのケースを組み合わせたファーストモデルと同様に、限定で100本のみが制作される。
手巻き(Cal.L132.1)。46石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約55時間。18KPG(直径43.2mm、厚さ15.6mm)。3気圧防水。世界限定100本。2024万円(税込み)。
「トリプルスプリット」は2018年に登場した画期的な機構を持つモデルだ。基準タイムと中間タイムを最長12時間まで計測できることに加え、フライバック機能も搭載されている、世界で唯一のラトラパンテクロノグラフである。表示する針は合計で10本にも及ぶが、それぞれの機能がどの機能に割り当てられているかを明確に把握することができる。
これまでにもラトラパンテ機能は開発されてきたが、時積算針軸を追加して12時間までの長時間計測が可能になったことで、さまざまなシーンでの活躍が期待できる。長時間に及ぶレースや競技で、競い合う2者のタイムを比較したり、あるいは種目別タイムと合計タイムを計測するなど、アナログにおける時間計測の可能性を一気に広げる存在なのだ。
裏蓋はシースルーになっているため、ムーブメントを惜しみなく鑑賞することができる。建築物のように積み上げられたパーツ群は、全てにおいてランゲ最高品質基準に則って仕上げられており、ドイツの伝統的な手法を継承している。グラスヒュッテストライプを施したジャーマンシルバー製の受けが美しく光を取り入れ、青焼きされたネジで留められたゴールドシャトンは、同社のムーブメントを特徴付ける要素のひとつだ。個々のパーツが緻密に連携して動作する様子を鑑賞するのは、この上ない至福のひと時だろう。
Contact info: A.ランゲ&ゾーネ Tel.0120-23-1845
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