2016年に発表され、パーペチュアルカレンダーとクロノグラフ機構を併載した「L.U.C パーペチュアル クロノ」に、グレード5のチタンをケースに採用した新作が登場した。重厚な外観で軽快な着用感を生んだ、世界限定20本の現代らしい腕時計だ。
手巻き(L.U.C 03.10-L)。42石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ti(直径45mm、厚さ15.06mm)。30m防水。世界限定20本。941万6000円(税込み)。
複雑機構とチタンの相性
ショパールは2021年の新作として「L.U.C パーペチュアル クロノ」を発表した。このモデルは2016年にデビューし、その名称の通りパーペチュアルカレンダーとクロノグラフを組み合わせた、同社を代表するモデルのひとつだ。その最新作ではケースの素材にグレード5のチタンを採用し、モダンな印象をもたらす一本に仕上げられた。
このモデルで特筆すべきは、グレード5チタン製のケースを同モデルに初めて採用したことに他ならない。多くの高級時計、特に複雑機構を搭載したコンプリケーションモデルには、ゴールドやプラチナが多く用いられている。その中で軽量なチタンを採用した例は少なく、それ以外の素材を求めるコレクターに新たな選択肢を与えたのである。
複雑な機構を見やすく表示するダイアルカラーには、軽快なケースと調和するグレーが採用された。18Kゴールドのベースにガルバニック加工を施したダイアルの表面には、職人によってサンバーストのギョーシェ模様が施されている。クロノグラフ針の先端は赤くペイントされているため、シンメトリーかつ同軸に配されているカレンダー表示との区別が容易だ。そして6時位置で輝く星空に浮かぶ軌道式ムーンフェイズは、122年に1日の誤差しか生まない高精度を誇る。
本作に搭載されているムーブメント「L.U.C 03-10-L」は、スイス公式クロノメーター検定と、仕上げの美しさを証明するジュネーブシールの認定を受けている。フライバック機能を備えたクロノグラフはコラムホイールによって制御され、軽い操作感で正確な計測が可能だ。またパーペチュアルカレンダーのメカニズムはクロノグラフと一体化された表示を実現し、独創的なデザインと言えるだろう。
現代を生きるジェントルマンのライフスタイルに合わせて生まれ変わった「L.U.C パーペチュアル クロノ」は、世界限定わずか20本のみが販売される。
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