ジンは2021年の新作として、スクラッチダイアルを採用した500本の限定モデル「U1.DS」を発表した。ダイアル上の複雑なパターンを全て手作業で施し、1本1本異なる表情を持つ、特別感を味わうことができるモデルだ。
手作業の温もりを残す本格ダイバーズ
ジンのプロフェッショナルダイバーズウォッチであるU1コレクションに、新しいダイアルを与えた新作「U1.DS」が追加された。同社のダイバーズコレクションで代表的なUシリーズのひとつであるU1コレクションは、時・分・秒と日付表示のみを備え、視認性を確保した必要最低限のシンプルな機能を持つ。ブラックなどのダークカラーが基本だがカラーラインナップも充実しており、今回のモデルが加わったことで現行モデルは7種類となった。
自動巻き(Cal.SW200-1)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径44mm、厚さ14.7mm)。1000m防水。世界限定500本。50万6000円(税込み)。
今作で特筆すべきは、ダイアルにスクラッチ加工を行ったことだろう。同様の加工を行ったダイアルを採用したモデルは今年度から徐々に増えており、パイロットウォッチである「EZM3.F.V」を先駆けに、クロノグラフを搭載した「358.SA.FLIEGER.DS」がラインナップに加わり、いずれも限定モデルとして販売されている。
このような、手作業でしか表現できないパターンと温もりを感じられる本作だが、ジンが誇る本格ダイバーズであることに変わりはない。Uシリーズに共通するのが、ケースの素材にはドイツ最新鋭の潜水艦「Uボート」の船体に用いられる鉄鋼「Uボート・スチール」を採用しているという事だ。海水に対する耐性に優れているだけではなく、残留時期を帯びることなく反磁気性があり、表面硬度も非常に高いという特徴を持つ。
さらにジン独自のデギメント加工を施し、ケースの表面硬度を1500ビッカースまで上げているため、よほどの衝撃を与えない限り傷つくことはない。またU1の回転ベゼルは、側面からネジ留めする特殊な結合方式を採用しているため、強い衝撃を与えても外れる可能性は極めて低いとされている。
U1のケースには、1000mもの非常に高い防水性能が確保されている事にも注目したい。ジンの他のダイバーズウォッチと同様、船級認証機関であるDNV GLによって耐圧性が検証され、欧州潜水具規格に準じた耐温度性と機能性をテストし、その認定を受けている。
過酷な環境下に耐える高い性能とデザイン性、そして希少性を兼ね備えた本格ダイバーズウォッチである。
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