オリエントスター「スポーツコレクション ダイバー」が自主回収公表。何が問題で、どう改善されるのか?

2021.06.24

なぜベゼルは逆回転したのか?

 一般的なダイバーズウォッチは、ベゼルの逆回転を抑えるためのバネをベゼルに内蔵している。正回転ではバネは滑り、時計回りに回そうとするとバネが引っかかって逆回転を止める。そのバネの引っかかりが悪いため、今回は一部モデルにベゼルの逆回転が起こったとのこと。

逆回転防止ベゼル 仕組み

正しい状態だと、バネが引っかかって回転ベゼルの逆回転を防ぐ。対して不具合状態だと、バネの引っ掛かりが甘いため、ベゼルの逆回転が起こる。

 ORIENT STAR スポーツコレクション ダイバーを製造するセイコーエプソンは、すべての個体の出荷時に、防水と回転ベゼルのチェックを行っている。その際には、ベゼルの逆回転は起きなかったとエプソンは説明する。

 しかし販売後に逆回転が起きたのは、検査と実際の使用状況が違っていたため、とのこと。検査の際は、専用のツールでベゼルを押しつけて、正回転と逆回転のテストを行う。その際、ベゼルを上から押すため、逆回転を防ぐバネがきちんと引っかかった、とのこと。対して実際に使う際は、ベゼルを押し付ける力がかからない場合があるため、バネの引っ掛かりが弱く、逆回転する場合があったとエプソンは説明する。


無償修理で何を改善するのか?

 無償修理対応の際に、エプソンは逆回転を抑えるバネを全数交換する。現時点での修理期間は3週間。しかし、必要な部材の十分な確保とメンテナンスの人員を増強するため、今後修理期間は短縮される予定である。


修理の流れ

①所有者が「特別対応受付専用窓口」に連絡する。

ORIENT STAR ダイバー 特別対応受付専用窓口
Tel:0120-92-5947
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~17:30(土日祝日およびエプソン販売の指定休日を除くが、 6月26日(土)~27日(日)、7月3日(土)~4日(日)は受け付けるとのこと)。

②エプソンで対象製品か確認

エプソンの特別対応受付専用窓口では、製品の品番の確認方法をはじめ、所有者の時計が対象となるか等の詳細を確認する。

③対象製品の場合「ウオッチ修理センター」に着払いで送付

対象製品については、保証期間の有無に関わらず、製品を回収し無償で修理対応する。所有する時計が該当した場合、以下の宛先まで着払いにて送付する。

無償修理対応/製品送付先
住所:〒399-0796 長野県塩尻市塩尻町390 セイコーエプソン株式会社 ウオッチ修理センター
Tel:050-3155-8290

 なお、替えバンドの送付は不要で、保証書がある場合は同封すること。

修理対象か分からない場合は

所有する時計が修理対象か分からない場合、また上記10モデル以外の「ORIENT STAR ダイバー」海外モデルについては、以下に連絡のこと。

ORIENT STAR ダイバー 特別対応受付専用窓口
Tel:0120-92-5947


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