ブルガリは2021年のオンリーウォッチに出品するユニークピース「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー タンタル」を発表した。加工が難しいタンタルを外装に採用しながらも、複雑なケース形状を実現した。
オンリーウォッチに初参加
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究を支援することを目的としたチャリティオークション「オンリーウォッチ」に、ブルガリが今年初めて参加する。2005年に始まり、2年に1度の頻度で開催されるこのオークションには、数多くのブランドが賛同。それぞれが1本のみ製作するユニークピースを出品し、そこで得られた収益がモナコ筋ジストロフィー協会に寄付されるのだ。
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自動巻き(Cal.BVL305)。30石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。タンタル製ケース(直径40mm、厚さ5.8mm)。30m防水。ユニークピース。価格は落札額となる。
タンタル製ケースを採用したユニークピース
今回ブルガリが発表した、オンリーウォッチに出品するユニークピース「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー タンタル」は、ダークブルーを基調とした極めて希少なモデル。ケースの「薄さ」において、同ブランドが7度目の世界記録を樹立した2021年の新作「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」をベースに、新しい外装を与えたのが今作だ。
チタンまたはプラチナ製のケースを用いていたベースモデルに対し、今回の新作ではタンタルを採用した。腕時計のケースに用いられた例が少ないタンタルは、耐食性があり、生体適合性が非常に高い特殊な金属である。その密度は約16.6g/㎠で、重さは鉄の2倍である。
またチタンの約2倍の硬度を持つタンタルは、機械加工が非常に難しい素材でもある。加工のためには、マシンのプログラムや使用する機器、またフライス加工に用いる工具の回転速度などを考慮しなければならないのだ。タンタルの切削には、18Kゴールド素材の約4倍もの時間を要する。オクト フィニッシモの多面体ケースからは、切削加工の難易度の高さが見て取れるだろう。
青みがかったタンタルの色味に合うように、ダイアルやストラップにはネイビーカラーが採用された。ダイアル上の表示の配置はベースモデルと同様だが、注目すべきは月表示。11月を表す「NOV」が今作では「NOW」となっており、OとWだけがオレンジ色だ。これは「Only Watch」のそれぞれ頭文字からとったもので、遊びごころと特別感を演出している。
2021年のオンリーウォッチは、11月6日に開催予定だ。1本のみが製作されたこの作品は、果たして、誰の手に渡るのだろうか。
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