オーデマ ピゲから、今年11月に行われるチャリティオークション「オンリーウォッチ」のために製作した「ロイヤル オーク 15202 “ジャンボ” エクストラシン Only Watch」が発表された。チタン製のケース・ブレスレットとグレーのダイアルを組み合わせた、唯一のユニークピースだ。
新しい解釈でつくられた、1本限りの特別なRef.15202
オーデマ ピゲは、オンリーウォッチのためにユニークピース「ロイヤル オーク 15202 “ジャンボ” エクストラシン Only Watch」を製作した。今年11月に開催される予定のオンリーウォッチは、モナコ筋ジストロフィー協会が主催するチャリティオークションだ。このオークションで得られた収益は、およそ3500人にひとりの割合で発症するといわれる、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療法研究のために充てられる。
自動巻き(Cal.2121)。36石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。Ti×Pd基合金(直径39mm、厚さ8.1mm)。5気圧防水。ユニークピース。価格はオークション落札額となる。
1本限りの本作は、1972年に発売されたロイヤル オークで初めて採用されたムーブメント、Cal.2121が搭載される最後のRef.15202となる。長らく使われてきたリファレンスナンバー「15202」と、キャリバー2121は、ともに2021年末をもって生産終了となり、次世代のモデルへとバトンが渡される。
1972年のロイヤル オーク5402Aから続く「プチタペストリー」ダイアルには、グレーカラーが採用された。ダイアルに配されたオーデマ ピゲのロゴやオートマティック表示、6時位置のAPモノグラムは、5402Aで導入された書体や配置が、そのままの形で受け継がれている。加えて6時位置のスイス表記も、オリジナルモデルが持つスタイルを忠実に守っている。
初採用の“バルク金属ガラス”
ケース本体やブレスレットのコマにはチタンを使用しているため非常に軽量で、サンドブラスト仕上げのマットな質感が特徴。同ブランドがチタンブレスレットにサンドブラスト加工を施すのは、今回が初めての試みである。
特筆すべきは、アイコニックな8角形ベゼルとケースバック、ブレスレットをつなぐスタッズに、Pd(パラジウム)基合金であるバルク金属ガラスを初めて採用したことだ。マイクロエレクトロニクスの分野で用いられるこの素材は、急冷するとガラスと類似した性質を持つようになり、高硬度で耐腐食性に優れるという特徴がある。
腕時計の外装に使われた例が少ないバルク金属ガラスは、手作業による鏡面仕上げにより、マットなチタン素材と対照的に光を反射する。ポリッシュとサンドブラストが生み出す力強いコントラストは、このユニークピースでしか見られない。
今回のオンリーウォッチ参加について、オーデマ ピゲCEO、フランソワ-アンリ・ベナミアスは次のように語った。
「2021年に再び、先進の化学、医療研究を支援するオンリーウォッチ ファミリーの一員となれたことを誇りに感じています。オーデマ ピゲのストーリーを共有し、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究支援のために入札する方々の心を動かす時計であることを願っています」
「ロイヤル オーク 15202 “ジャンボ” エクストラシン Only Watch」は、ひとつの時代の終焉を告げると同時に、50周年を迎える2022に登場する、次世代のロイヤル オークへの筋道を示す時計なのだ。
Contact info: オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000
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