グランドセイコーが2021年2月に発表した「ヘリテージコレクション」SLGH005がグッドデザイン賞を受賞した。本作は、2021年11月21日(日)まで開催中のグッドデザイン賞を受賞したプロダクトが並ぶイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2021」で展示されている。
洗練されたデザインを評価
セイコーウオッチ株式会社は、公益財団法人日本デザイン振興会より2021年度グッドデザイン賞を受賞した。グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動であり、世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞だ。国内外から多くの企業やデザイナーが参加するとともに、優れたデザインを社会に広める運動として、多くの人々から支持されている。
今年この賞を受賞したのは、グランドセイコーが2021年2月に発表した新作モデル「ヘリテージコレクション」SLGH005。卓越した技術力を持つ職人の手によって組まれた革新的なムーブメントと、新たな思想に基づいたデザイン、また製造拠点周辺の自然からインスピレーションを得た文字盤など、グランドセイコーのフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」を体現した1本だ。
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。104万5000円(税込み)。
今回の受賞について、グッドデザイン賞の審査委員は次のようにコメントした。
「よほど時計に精通していない限り、一見してこの時計の凄さは理解できないであろう。審査においても資料の読み込みと、現物をしっかり見てやっと納得したというのが実情である。この時計の一番の特長であるダイヤルは、社にゆかりのある白樺林をモチーフにしたもので、日本の風土が持つ奥ゆかしい風景の豊かさを、高い技術力で狙い通りに表現している。また、針などの細部の仕上げも非常に精緻な仕上がりとなっており、それが基本機能である視認性に直結している点も高い評価につながった」
また、今作の製作に大きく携わった、担当デザイナーは次のように語った。
「腕時計を装着した際の“体感”を大切にしながら、最適な形状を一から探りました。薄いムーブメントを利用して、ケースの重心を腕まわり中心に近づけ、同時にバンドの形状を見直すことで心地よい装着性を実現。更にボックス型サファイアガラスの活用と、針先端曲げ加工
により極めて良好な視認性を確保しました。文字板模様には製造拠点の岩手の白樺美林から着想を得た自然の景観を表現し、見る人の創造性を高めるような魅力を持つ模様となりました。全体のケース造形は再研磨可能な形状を維持しながら、控えめな中にも確かな自信が感
じられる表現を目指しました」
Contact info: セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012
https://www.webchronos.net/news/60228/
https://www.webchronos.net/features/63132/
https://www.webchronos.net/features/64234/